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アスキー、ウェブフィルタリングソフト『SuperScout Web Filter VS』日本語版を発売

2001年12月12日 19時42分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)アスキーは12日、英SurfControl社が開発した企業向けウェブフィルタリングソフト『SuperScout Web Filter VS(スーパースカウトウェブフィルターブイエス)』日本語版を2002年1月31日に発売すると発表した。

SuperScout画面
『SuperScout Web Filter VS』日本語版のフィルタリングにおけるカテゴリー設定画面

同製品は、企業内でインターネットを利用する際、業務上不必要と思われるウェブサイト(アダルトや暴力、スポーツ、株取引など)の閲覧を制限できるソフト。アスキーは従来から、SurfControlの教育機関向けフィルタリングソフト『Cyber Patrol(サイバーパトロール)』を販売していたが、今回より企業向け製品であるSuperScout Web Filter VSも取り扱うこととなった。

HTTPやFTP、SOCKSプロトコルに対してフィルタリングの設定が可能なほか、“MIMEフィルタ機能”により、音楽や映像などのストリーミングコンテンツなど、必要のないファイルのダウンロードも制御できる。また、ウェブサイトの閲覧時に現われるポップアップウインドーやバナー広告を表示させないように設定することも可能。なお、制限内容は、ユーザー単位やグループ単位、全社単位で設定できる。

また、“キャッシング機能”も搭載し、ウェブページやダウンロードファイルのキャッシング、およびキャッシュの自動消去が可能。さらに管理者向けの“リモート管理機能”も備えている。リモート管理機能は、遠隔地から企業内のインターネット利用状況を確認できるもので、管理者のログオンには128bitDES暗号化によるユーザー認証を採用している。

フィルタリング用のウェブサイト規制リストには、アダルトや金融/株式投資、求職/キャリア、チャット、ゲーム、旅行など40カテゴリー/260万件のURLデータベース(日本語サイトURLは10万件)が登録されている。また、アクセス状況のログ解析が可能で、グラフやレポート(計55種類)も作成できる。

『SuperScout Web Filter VS』日本語版の対応OSはWindows 2000/NT4.0 Server。価格は50ユーザーで35万円から。

本日都内で行なわれた発表会で、英SurfControl社の社長兼CEOであるSteve Purdham(スティーブ・パーダム)氏は、「インターネットに接続している企業にはフィルタリング機能が必要。フィルタリングというと、学校で子供たちをポルノから守るものというイメージがあるが、企業にとってのフィルタリングソフトはポルノ閲覧を阻止するだけのものではない。どのようなサイトであっても、その企業に不適切なものであれば、サイトへのアクセスは時間の無駄となる」

「従業員が就業時間中にショッピングサイトやゲームサイト、株式情報サイトなどを見ていると生産性が低下する。例えば従業員1000人が毎日1時間ずつ不適切なサイトを見ていると年間約35億円の損害になるというデータがある。また、音楽データのダウンロードなどを行なうとネットワークの目詰まりが起こり、バンド幅が低下する。セキュリティー面からも、不正な内容のコンテンツが企業内に配信されることを防がなければならない」と語った。

英SurfControl社社長兼CEO
英SurfControl社の社長兼CEOであるSteve Purdham氏

また、発表会に出席したアスキー代表取締役社長の鈴木憲一氏は、アスキーの親会社である(株)シーエスケイが、今期末をもってアスキーの経営権をユニゾン・キャピタル・パートナーズL.P.へ譲渡する件について、「今回のことは当社にとって、資本の充実、債務超過の解消問題などがクリアになり、前向きな形で事業に取り組める体制が整うということでメリットの多いものと理解している。今後も有効な分野に対し事業努力していく」と説明した。

アスキー代表取締役社長
アスキー代表取締役社長の鈴木憲一氏

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