赤や青に黄、黒に紫なんていうPCBのカラーリングはもう古い! とばかりに、銀色PCBのビデオカードが登場した。このカード、台湾Triplex社という耳慣れないベンダ製なのだが、同社は“銀色PCBによってパフォーマンスの向上がある”と自信満々だ。
「長年に渡る努力の末、ただPCBの色を変えるだけでなく、PCBの物理的、電気的な特性を根本的に変えた」という銀色PCBのビデオカードの名は「Triplex Millennium Silver GF-TI」。マニュアルによると、このGeForce2 Tiチップ搭載のカードは、銀配線と銀色のPCB採用により、一般的なカードよりも以下のような点が優れているという。
- 電磁波への耐性が高い
- 高温耐性のよい銀を用いているため、チップが高温になるオーバークロック時の安定性が高い
- 銅よりも伝導性にすぐれる銀を用いて配線しているため、カード全体のパフォーマンスが高い
- 他のデバイスとの相互干渉が少なくなるため、カードとして寿命が長い
- 通常、カードを製造する際にはオゾン層を破壊するガスが発生するが、銀色PCBカードの製造過程では発生しないため、地球にやさしい
後になればなるほど苦しくなってくるような気がするのも含めて好事家向けのオーディオ製品にも見られる銀配線採用のボードなどによく似ているが、性能うんぬんはともかくとしても、外観のインパクトがダントツであるビデオカードなのは間違いない。なんとなくプラモデル用の銀色塗料を塗ったようにも見える独特のカラーは必見と言えるだろう。もちろん、コストパフォーマンスに優れたカードを探しているのなら、試してみる価値はある。価格はTWOTOP 1号店で1万5800円。
どことなくプラモデル用塗料っぽい銀色基板 |