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シュワブ東京海上証券が廃業――松井証券はポーター賞を受賞

2001年12月07日 20時42分更新

文● 編集部

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シュワブ東京海上証券(株)は7日、取締役会を開催し、証券業務を廃止することを決議したと発表した。米チャールズシュワブ(Charles Schwab)社と東京海上火災保険(株)の間で、事業の採算が取れる見込みがないと判断したためで、10日に新規口座の開設の受け付けを停止し、2002年2月末をめどに証券業を廃止する。口座と預かり資産は、DLJディレクトSFG証券(株)と東京海上火災保険に移管することになるという。

インターネット株取引では、11月16日に、フランス系のソシエテ ジェネラル証券が日本向けのオンラインサービスを行なう“SGオンライン支店”の業務を停止し、カブドットコム証券(株)に口座の移管を発表したばかり。

一方、インターネット株取引で大手証券会社の淘汰が進んでいるのとは対照的に、国内インターネット証券最大手の松井証券(株)は6日、“「何をしないか」の選択と個人の信用取引への特化”において、第1回ポーター賞を受賞した。松井証券の受賞理由は、“業界平均を大幅に上回る投下資本利益率、営業利益率”、“投下資本利益率、営業利益率ともに業界平均との差は年々拡大している”、“信用取引で業界トップ、オンライン証券におけるシェア1位を維持”など。

ちなみに、ポーター賞とは、製品、プロセス、経営手法において“イノベーション”を起こし、これを土台として“独自性のある戦略”を実行し、その結果として業界において“高い収益性”を達成・維持している企業を表彰するため、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)が7月に創設したもの。賞の名前は“競争戦略論”の第一人者であるハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来する。

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