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まもなく登場!PC2700対応のSiS745チップセット搭載マザー動作デモが始まる

2001年12月05日 23時14分更新

文● 小磯

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K7S6A

 パフォーマンスに優れたAthlonファミリ向け統合チップセットとして評価の高い“SiS735”。現在のところ、製品はECS製「K7S5A」などわずかしか登場していないが、その中でも特にK7S5Aの人気は上々。安価なAthlonファミリ向けマザーボードとして一定の地位を気づいている。

 そんなK7S5Aの後継製品「K7S6A」が、SiS735の後継“SiS745”を搭載して動作デモをスタートさせた。場所はT-ZONE.PC DIY SHOPの3F“AMD SHOP”。SiS745はSiS735と同じくNorth&South Bridgeを統合した1チップ構成のチップセットで、SiS735にPC2700(DDR333) DDR SDRAMのサポートを加え、IEEE1394コントローラを内蔵したもの。North BridgeとSouth Bridge間を1.2GB/秒の帯域で結ぶ“Multi-threaded I/O Link”を採用するハイパフォーマンスのSiS735をPC2700 DDR SDRAMによってさらに高速化できると、ファンから熱い視線を集める製品だ。



DIMMスロット

 Windows 2000が問題なく動作しているK7S6Aを見てみると、まず気づくのはメモリスロットがDDR SDRAM専用DIMMスロット3本になっていること。K7S5AではDDR SDRAM×2、SDRAM×2という構成で、DDR SDRAMを2枚しか搭載できない点がマイナスだと指摘されていたが、K7S6Aでこの不満点は見事解消。3スロットで最大1.5GBのDDR SDRAMを搭載できるようになった。また、K7S5Aでサポートされなかったオーバークロック機能は、“REV.1.0”のデモ展示品では搭載を確認できた。FSBは100~166MHzの範囲を16通りに設定可能で、VCoreは1.100V~1.850Vまで0.025V刻みで設定できる。また、ボード上には5.0~12.5の範囲で倍率設定を行うためのシルク印刷、そしてそれらしきジャンパピンの存在も。最終的な製品でどうなるかは未知数だが、ひょっとするとECS製としてはじめて、積極的にオーバークロック機能を装備するマザーボードということになるかもしれない。


ECSマザーボード初?! 詳細なFSB&VCore設定。ボード上には倍率設定用と思われるシルク印刷も見える
FSB設定VCore設定倍率設定シルク印刷
REV:1.0
“REV.1.0”のシルク印刷。ちなみにECS製品はデモ開始から登場までのスパンが短いことが多い。さて今回は…

 一方で、K7S5Aでサポートされていたネットワーク機能は省かれたようで、バックパネル部にRJ-45端子はない。また、SiS745が内蔵するIEEE1394コントローラを利用できるかどうかも現段階ではマニュアルや付属品がないため判断不可能となっている。

デモ中

 未だ詳細は不明ながら、評価の高いSiS735マザーボードがPC2700 DDR SDRAMとオーバークロック機能をサポートとなれば、今回も高い人気を集めそう。予価は「1万円強」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と今回も安価になる予定。日本エリートグループによると12月中にも登場する予定になっているようだ。T-ZONE.PC DIY SHOPでは6日以降、各種ベンチマークプログラムを走らせるとしているので、興味のある人は足を運んでみるといい。



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