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富士写真フイルム、『写ルンです』史上最高画質の『写ルンです エクセレント』を発売――紺野美沙子のフォトエッセイも

2001年12月04日 18時18分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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富士写真フイルム(株)は4日、AE機構を搭載したレンズ付フィルム『写ルンです エクセレント Flash27』を発売した。価格は1600円。

同製品は、レンズ付フィルムながらAE(Automatic Exposure:自動露出)機構を搭載しており、撮影時の明るさをとらえて絞りを自動的に切り替えることが可能。シャッターを押すとAE受光センサーが光量を計測し、室内など光量が少ないときはF8に、日中の屋外など光量が十分にあるときはF18に絞りが自動で切り替わるようになっている。

写ルンですエクセレント
『写ルンです』史上最高画質を実現したという『写ルンです エクセレント Flash27』

フィルムは、35mmフジカラー『SUPERIA 1600』(ISO 1600の超高感度フィルム)を採用しており、AE機構と超高感度フィルムの組み合わせにより、露光アンダー/オーバーの写真を減少できるという。

また、センサー付き自動調光フラッシュを搭載しており、フラッシュ受光窓がフラッシュの反射光を受光して光量を判断し、被写体が近いときは適量発光、被写体が遠いときフル発光するようになっている。これにより近くの被写体から遠くの背景までバランスのとれた明るさで撮影できるという。フラッシュの有効撮影距離は1~6m。

レンズは片面非球面プラスチックレンズを2枚搭載し(f=33mm、F=8)、日中の屋外での撮影時に画面の周辺部が黒く落ち込まず、すみずみまで鮮明な写真を撮影できる。

撮影ショット数は27ショット、シャッタースピードは100分の1秒。撮影距離範囲は1m~無限遠。ファインダーは逆ガリレオ式プラスチック製ファインダー。電源は単3形1.5Vアルカリマンガン乾電池(内蔵)。本体サイズは幅116×奥行き31×高さ61mm、重量は117g。

また、操作性においてユニバーサルデザイン(※1)の考えかたを採用し、グリップ感を良くしたほか、フラッシュスイッチやファインダーの大型化や、スイッチやボタンなどの本体操作部と本体背面の説明表示部分の色を統一するなど、使い勝手の向上が図られている。

※1 ユニバーサルデザイン:米国人建築家ロナルド・メイス氏によって提唱された、製品/建物/環境などを、年齢や性別等の特性の違いをこえてすべての人が使いやすいデザインにするという概念。“誰にでも公平に利用できること”“使う上で自由度が高いこと”“使い方が簡単ですぐわかること”“必要な情報がすぐに理解できること”“うっかりミスや危険につながらないデザインであること”“無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること”“アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること”という7原則がある。

本日都内ホテルで行なわれた説明会で、同社取締役社長の古森重隆氏は、「『写ルンです エクセレント』は写真に関するエポックメイキングになる製品。最新技術とユニバーサルデザインにより『写ルンです』史上で最高画質を実現した。思い出を記録にとどめるという映像の喜びはいつの時代も変わらない。このフラグシップモデルを加えたフルラインナップで、写真を手軽に撮りたいというニーズに応える」

「21世紀はさらなるITの発展と共に、バイオやナノ、ゲノム等の新しい技術が生まれ育ち、新しい産業も登場するだろう。われわれの未来はポジティブで楽観的なもの。アナログ、デジタルを問わず先進技術を取り入れながら価値ある製品を提供し、総合的な映像コミュニケーションの創造を目指す」と語った。

古森社長と紺野さん
富士写真フイルムの古森社長と、『写ルンです エクセレント』のイメージキャラクターに起用された紺野美沙子さん。「紺野さんのフォトエッセイ集に収録されているいきいきとした写真を見れば、『写ルンです エクセレント』の高画質を理解していただけるだろう」(古森社長)

また同社は、『写ルンです エクセレント』のイメージキャラクターに女優の紺野美沙子さんを起用した。『写ルンです エクセレント』の発売に伴い、紺野さんが『写ルンです エクセレント』を使用して撮影した写真を集めたフォトエッセイ集『Tokyo Smile ~撮っておきの人 撮っておきの時間~』(発行:宣伝会議/定価1400円)を全国の書店で本日より発売する。

『Tokyo Smile ~撮っておきの人 撮っておきの時間~』は、東京で生活するさまざまな人物を紺野さんが『写ルンです エクセレント』で撮影し、文章を綴ったフォトエッセイ集。

発表会場に登場した紺野さんは、「この本のテーマは笑顔。いつも『写ルンです エクセレント』を持ち歩いて、知り合いのかたや、街で出会った人たちの笑顔を撮りました。たまたま会ったバイク便のお兄さんに交渉して撮らせてもらったりしたんですよ(笑)」と説明した。

『写ルンです エクセレント』については、「例えば子供に『写ルンです エクセレント』を向けると、自然な笑顔を見せてくれるんです。普通のカメラと違って圧迫感がないんですね。でも高画質。出来上がった写真を見て驚いたのですが、背景までくっきり撮れているんです。握りやすくて、片手でも撮影できるのもいいですね」とコメントした。

紺野美沙子さん
「いつも『写ルンです エクセレント』と一緒でした」と語る紺野美沙子さん。フォトエッセイ集には、紺野さんが出会ったさまざまな人たちの笑顔が収録されている

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