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超便利!でも……。U.S.Roboticsから気になる強力FM送受信機がデビュー

2001年12月01日 23時54分更新

文● 小磯

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SoundLink

 アメリカの通信機器メーカであるU.S.Roboticsから一風変わった通信デバイスが登場した。「SoundLink」という名の製品は“FM送信機”“FM受信機”がワンパッケージになった“Wireless Audio Delivery System”という位置づけの製品だ。



「Transmitter」。PCなど、サウンド出力デバイスと接続する。「Receiver」もほぼ同じデザインだ

 これだけではピンとこない人も多いだろうが、簡単に言うと、PCやテレビ、アンプなどから出力する音声を受信機に向けてピンポイントでFM放送してしまおうという豪快な装置。たとえばPCと送信機「Transmitter」を繋ぎ、一方では受信機「Receiver」とラジカセを接続。そしてPC上でMP3ファイルを再生すると、音声がFM電波に乗って受信機に届き、ラジカセから出力されるという仕組みとなっている。入力端子を持たない安価なラジカセの場合でも、受信機の半径3m以内に置いて所定の周波数(88.1か88.3MHz)を指定すれば、受信機を介して音声出力が可能だ。



インターフェイス
Transmitterのインターフェイス。サウンド出力デバイスと“AUDIO IN”コネクタをケーブルで繋ぐだけで使用可能だ。なお、Transmitter、ReceiverともにACアダプタから給電できるほか、単3型乾電池でも利用できる
TransmitterとReceiver

 おそらくアメリカでは、たとえば室内のPCでMP3やインターネットラジオなどを再生させておいて、庭やプールで遊びながら、あるいは洗車や庭掃除をしながら音楽を聴く、などといった用途のために使われるものだろう。日本では使い方が難しいが、洗車などといった家の外の作業時に、PCに入れてあるお気に入りのMP3ファイルを楽しんだりはできそうだ。また、室内においては自室のPCから居間にあるオーディオ機器に向かって送信し、居間でゆったりと音楽を楽しむ、などといった利用法も考えられる。



1000ft range

 気になる有効距離は驚きの1000フィート。メートル換算で約300mという、トンデモない性能である。“有効距離=出力”というわけではなく、また同製品の出力が不明のため何とも言えないが、ひょっとすると国内では電波法に触れる(違法である)可能性があるのには注意が必要だろう。なお価格は9800円(USER'S SIDE本店)と、ちょっと試してみたくなる金額だ。



ポップ
“モンスターパワー”とうたうポップ
SoundLinkは米国内向けの製品です。本文中にもあるとおり、日本国内において電波法に抵触する可能性があり、その場合、購入しても利用することはできません。なお、編集部では同製品についていかなる責任も負いかねますのでご了承ください。
【取材協力】

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