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PHPビジネスのすすめ

2001年11月30日 00時00分更新

文● テンアートニ 佐藤栄一

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先月は、当社とノーザンライツコンピュータ(株)合併のお話で話題(ニュースソース)を提供しました。今回は、その話は置いておいて、9月から当社の新しいプロダクトに加わったPHPについてお話します。

このサイトを訪れる方なら、PHPのことをいまさら説明する必要もないでしょう。しかしこのコラムは、テクノロジーに詳しい方向けの技術解説でありませんから、若干触れておきましょう。PHP(Hypertext Preprocessor)は、サーバサイドで実行されるスクリプト言語です。コードは、CやPerlに似ており、誰でも基本的なプログラミング知識があれば簡単に活用することができます。さまざまなOSやWebサーバで動作することが可能です。特にPHP+Apache+Linuxの組み合せは、高いコストパフォーマンスを発揮するといわれています。また、データベースとの接続性にすぐれ、Oracle、Sybase、ODBC、MySQL、PostgreSQLなど多数のデータベースと接続することが可能です。

Zend製品日本語Webサイト
Zend製品日本語Webサイト

このようにPHPは、Webアプリケーションサーバを構築するうえで最適なソリューションといえます。そのため、多くの企業で利用されています。海外では、PHILIPS、Lufthansa航空、GE、NASA、AOLなどで使用されています。国内でも多くのサイトで使用されています。たとえば、国内大手航空会社のうちの1社においても、PHP 4.0.4が採用されています。このように、国内外のアクセス数の高い実稼動サイトで採用されているところからも、PHPの有用性がわかります。

では、実際にPHPで、どのようにビジネスを展開するのでしょうか。まず、オーソドックスに考えるとダイナミックなWebサイト構築(開発)が考えられます。Javaよりも敷居が低くCGIより効率がいいので最適です。デザインを考えながら、スピード勝負で開発することもできます。実行環境をほとんど無償で入手できるのも見逃せません。

スクリプト言語は、小規模サイト向けの窮屈なビジネスと思われがちです。PHPは、そんなことはありません。PHPは、Linux、FreeBSD、Solaris、Windowsなど動作環境を選ばないので、Webサイトの拡張に伴ってマシンが変わってもそのまま対応できます。

受託開発だけではありません。パッケージソフト開発もPHPビジネスの1つです。「PHPは、スクリプト言語なので、ソースコードが丸見えで、パッケージビジネスには向かない」と思われているようです。しかし、Zend Encoder Unlimitedを使用すれば、PHPソースコードを暗号化(不可視化)することができます。不可視化となれば、勝手に書き換えられてトラブルになることもありません。

日本のユーザーは、石橋を叩いても1人で渡らないほど慎重です。エンドユーザーからは、提案段階から過負荷に対する対策を求められます。有効な対応策を持っていないと、鬼の首を取ったかのように責められます。アクセスが集中するサイトでは、Zend Acceleratorを利用すれば簡単に解消できます。効用は、海外の高アクセスサイトで実証済みです。Zend Acceleratorなら、コードをいじって高速化するよりも安価に過負荷対策が実現できます。

最後に気になる開発環境そのものはどうでしょうか。「テキストエディタとブラウザによる原始的な開発スタイルでは、ビジネスユーザのニーズに答える高度なプログラムは無理」と、悲観的な意見も聞こえそうです。Zend IDEは、PHPの統合開発環境を提供します。コーディング支援、ブレークポイントを中心としたデバッグ環境などの開発効率を向上する機能を提供します。現在、出荷前の最終段階ですが、日本語版の発売も予定しています。

このようにPHPは、2段階のビジネスモデルがあるわけです。最初の段階は、スキルと投資の敷居が低いので、容易にPHPビジネスを始めることができます。本格的なビジネスシーンでは、Zendプロダクトを活用することによって、より強力なビジネスチャンスに対応できます。

詳しくは、こちらまで http://www.zend.co.jp/

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