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Tualatin対応の安価な超小型マザー2種が近日発売予定!!

2001年11月28日 21時05分更新

文● 小磯

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 超小型でも、できる限り高性能なPCを組みたい人に朗報だ。最近、またリテール市場で名前を聞くようになったFreetechから2種類のTualatinコア版PentiumIII/Celeron対応マザーボードが近日登場予定となっている。

「Polo」が採用の小型マザーは来週早々発売予定

P6F135

 17cm×17cmの正方形サイズとなっているFlexATXマザーボード「P6F135」は、型番を聞いてピンときた人がいるかもしれない。これは先日発表された星野金属工業/ソルダム製のTualatin対応小型ベアボーンキット「Polo」が搭載している製品だ。残念ながらPoloは28日付けでソルダムから各ショップ宛へ発売延期のアナウンスが行われ、現在のところ発売日は未定。しかしP6F135に関しては現在Freetech製品を取り扱っているソンチアジャパンによると「12月初旬発売予定」となっており、来週中の早い時期に店頭へ並ぶようだ。



GPIOとIEEE1394コントローラ

 チップセットはビデオ内蔵のTualatin対応チップセット“i815EG”。i815EGのICH2内蔵ネットワークコントローラを内蔵するため、以前紹介した同サイズのFreetech製Apollo PL133マザーボード「P6F209」と異なりボード上にネットワークコントローラを搭載してはいないが、それを除けばほとんど同じデザインだ。このため、P6F209と同様、PentiumIII-1GHz用のリテールCPUクーラー取り付けはまず不可能なので注意したい。



DIMMスロット

 拡張スロットはPCI×1で、DIMMスロットは2本(最大512MB)。オンボードでIEEE1394コントローラを搭載し、IEEE1394コネクタを1つ装備するほか、オンボードではマイク入力×1、ライン出力×1のコネクタも用意。Poloでは前面にコネクタを引き出せるようになっているが、P6F135のパッケージにコネクタを引き出すハーネス付きブラケットなどを同梱する予定はないようだ。なお、小型マザーボードとしては珍しくオーバークロック機能を搭載しており、BIOSから66MHz~150MHzの範囲を15段階に設定できるのは見逃せない。



インターフェイス
オンボードのインターフェイス。ビデオ出力はサポートしていない
C3対応
CPUとしてC3対応がうたわれているのも特徴だ。低発熱、低消費電力のPCを組みたい場合に、C3のサポートはうれしい

“5インチベイサイズ”初のTualatin対応マザーは12月中旬以降に登場予定

P6F139

 一方、12月中旬以降に発売予定となっている「P6F139」のサイズは14.3cm×20.3cm。5インチベイの横幅は14.8cmとなっているので、先日登場したC3オンボードのNexcom製マザーボードと同じく、“5インチベイサイズ”のマザーボードということになる。こちらもチップセットはi815EGとなっているので、5インチベイに入るマザーボードをサーバ以外の用途で積極的に用いるならこちらの方がオススメだろう。なお、Nexcom製マザーボードとは違い、電源コネクタはATX20ピンのみとなっている。このため、どちらかといえば5インチベイ内蔵、というよりも、小型の電源ユニットと組み合わせてケースを自作したい人向けかもしれない。



PCIピン
ボードの端、IEEE1394コネクタの横にズラりと並んだピンがPCI。がんばって結線してみます?

 ネットワークコントローラがICH2内蔵で、IEEE1394コントローラをオンボードで搭載する点や、DIMMスロットが2本用意されているのはP6F135と同じ。ただし、IEEE1394コネクタはバックパネルとは反対側に用意されている点や、ソンチアジャパンいわく「もともと工業用のマザーボード」らしくPCIスロットが独自形状のピンになっているため、通常はまず利用できない点には注意したいところだ。また、サウンド関連のコネクタはライン入力しかなく、サウンドを出力するにはケーブル等の自作も必要と、エンドユーザーが利用するにはなかなかマニアックな作りとなっているほか、P6F139に関しては「正式なマニュアルを同梱する予定はない。ひょっとすると、メーカ保証付きバルク品になるかもしれない」(ソンチアジャパン)とのことで、正月休みを自作で過ごしたい“濃い”人向けの製品と言えるだろう。



インターフェイス
オンボードのインターフェイス

 価格は“正方形”のP6F135が2万2000円~2万4000円台程度、“長方形の5インチベイサイズ”P6F139が3万円弱と、どちらも手の届きやすい価格になる見込みとなっており、これまで登場した同コンセプトの製品同様人気を集めそう。ちなみに現在のところ、クレバリー1号店、高速電脳、ぷらっとホームの各店が入荷する予定になっているようだ。

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