このページの本文へ

日本のインターネット広告市場は2006年には3010億円に――ジュピター調べ

2001年11月22日 18時48分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

米ジュピター メディア メトリックス(Jupiter Media Metrix)社のジュピター コミュニケーションズ東京支店は22日、日本のオンライン広告市場(携帯電話経由は含まない)の調査結果を発表した。それによると、2001年の790億円から2006年には3010億円と4倍近い規模になり、広告費全体に占める割合も1.3%から4.6%に拡大すると予測している。

2001年度のオンライン広告市場は、前年度の2倍以上の拡大に対し、広告業界の予想を大きく下回る結果となった。大手広告主の間でも、広告費全体に占める割合は1%程度、オンライン広告を採用したのは62%に過ぎない。同社では、広告効果測定の指標としていたクリック率が下降し、オンライン広告の媒体価値が低下したためと見ている。

これに対し、オンライン広告業界はブランディングへと重点をシフトしている。モーションなどと組み合わせた新しい表現形式の登場やクリエイティブの品質向上により、オンライン広告には新しいブランディングの可能性が見いだされつつある。インターネット人口の増加、インターネットの利用時間の増加(ネットユーザーの個人利用時間は週17時間。テレビの視聴時間は週18時間)により、インターネットの媒体としての価値も今後さらに上昇すると予測される。同社では、オンライン広告を利用したブランディングが今後の成長の鍵になるとみている。

同社では、今後オンライン広告の売り手側は、広告認知やブランド認知に留まらず、ブランドパーセプション、購入・使用意向、好意度をテレビ広告およびオンライン広告に関して測定し、オンライン広告がテレビを補完する媒体であることを数字で示すことに注力すべきと提案している。

なお、ジュピター メディア メトリックスの日本法人であるジュピター メディア メトリックス(株)は、米本社が10月25日に米ネットレイティングス社の買収提案を受け合意に向けた最終協議に入ったことを発表しており、それに伴い海外事業の大幅な縮小を行なうことを決定。日本での事業活動を11月末で終了することを明らかにした。ジュピター メディア メトリックスのグループ企業のジュピター コミュニケーションズ東京支店については変更はないという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン