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ATOK15 for Windows

ATOK15 for Windows

2001年11月27日 17時46分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・伊藤 有

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ATOK15 for Windows

ジャストシステム

通常版9800円
アップグレード版5000円(2002年2月8日発売予定)

2002年2月8日の発売が今から待たれるジャストシステムの日本語変換ソフトの最新版「ATOK15 for Windows」。ここでは、一足早く入手したβ版を用いて、注目の新機能と強化ポイントを中心に紹介していこう。

強化された推測変換機能

上がATOK14、下がATOK15β版の標準的なツールバー。変換モードを「話し言葉関西モード」に切り替えると、「般」の表示が「関西」に変わる。なお、製品版では外観や機能が変更される場合がある。
 ATOK15では標準辞書や専門用語辞書に収録される語彙を見直し、最新の時事用語に対応する。文節区切り判定などの精度もブラッシュアップされ、よりスムーズな変換が可能となっている。

 基本機能における注目のポイントは、最初の数文字を打ち込むと、その文字から始まる単語やフレーズを候補として表示、選択することでタイピングの回数を軽減できる「推測変換機能」の強化だ。従来の「変換の確定履歴」に加えて、新たに「慣用表現」「コンピュータ・インターネット用語」「経済・ビジネス用語」データからの予測に対応し、さらにユーザーが任意の単語を登録することもできるため、より的確な変換が期待できる。



「Excel関数入力」機能により、日本語のキーワードでExcel関数を検索し、書式や構文も同時に参照できる。日常的にExcelを使いこなしているビジネスユーザーならずともメリットの多い便利な機能だ。
 このほか、ATOK14からインターフェイスを若干落ち着いたデザインに変更し、日本語のキーワードでExcel関数を検索できる「Excel関数入力」機能を搭載、さらに特定の文字列を入力してF4キーで変換すると登録された文字や記号群を候補として表示する「アクセサリ辞書セット」に「挨拶文例辞書」「記号辞書」を搭載するなど、ほかのアプリと組み合わせて使用する際に便利な機能が追加されている。



関西弁ネイティブスピーカーでも安心!?

 ATOK14は「話し言葉入力モード」で、「AI変換機能」との連携による口語体の文章の効率的な変換を可能にしていたが、追加された新モードはその関西弁対応版だ。今回試したのはβ版だったためか、

  • (正)「放ったらかしにせんといてよ」
  • (誤)「ほったらかし二千説いてよ」
  • (正)「へーそうかいな」
  • (誤)「へー爽快な」

――といったように、適切に変換できないケースも見られたが、ATOK14ではほぼ100%誤変換していた「~しとる」「~ちゃうか」「~やろ」といった関西弁特有の文末の言い回しや、「あかん」「好きやわ」「買うた」などの方言、「チャウチャウちゃうんちゃう」など関西弁の文例としてすぐに思い浮かぶものは正しく変換できた。なお、下表にATOK15/14で関西弁を入力した際の変換結果を示している。関西弁を話すユーザーにとっては待望の機能であるだけに、製品版での変換エンジンの最適化に期待したい。

関西弁入力時の変換一覧表
ATOK15 ATOK14
明日/一緒に/行かへん 明日/一緒/二位か/変
そう/思ってんねんけどな そう/主/ってんねんけどな
ええ/根性/しとるなぁ ええ/根性/氏/とるなぁ

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