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【MST2001 Vol.2】アクセス、組み込み向けファイルシステムをバージョンアップ

2001年11月21日 01時22分更新

文● 編集部 佐々木千之

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東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催中の“MST2001”において20日、(株)アクセスは記者発表会を開き、SDメモリーカードとフラッシュメモリーに対応した組み込み機器向けファイルシステム『AVE-File v1.2』(アーヴィーファイル)を発表した。12月に出荷開始予定で『AVE-File SDK Source Package』(全ソースコード、無制限コピーライセンス付き)が200万円、同社のウェブブラウザー『NetFront』などほかのアクセス社製品と同時購入の場合100万円。

AVE-Fileは、FAT12/16/32およびVFATに対応し、DOSパーティーションをサポートした、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤー、携帯電話、情報家電などに向けたファイルシステムで、v1.1を2000年12月にリリースしている。

アクセスの企画本部、本部長兼企画開発部長の猪坂郁子氏
アクセスの企画本部、本部長兼企画開発部長の猪坂郁子氏

今回のv1.2では、SDメモリーカード用インターフェースモジュールを用意したほか、オプションで提供するフラッシュメモリーマネージャー(ドライバーソフト)『AFMD(AVE-File Flash Memory Driver)』(200万円。ほかのアクセス社製品と同時購入の場合100万円)によって、携帯電話などで使われるNOR型フラッシュメモリーに対してアクセス可能としている。

AVE-Fileの特徴
AVE-Fileの特徴

発表会で説明した企画本部、本部長兼企画開発部長の猪坂郁子氏は、AVE-Fileの利点としてFAT12/16/32、VFAT、ファイルシステムチェック、セクターキャッシュまで含めた通常の構成で、ROM81KB、RAM28KBと必要な容量が小さいこと、VFAT(ロングファイルネーム)に対応しており、パソコンとの互換性が高いこと、Windows上の開発システム(Visual C++)で開発可能なことを挙げた。

AFMDの特徴
AFMDの特徴

また、コンパクトフラッシュに続いてサポートするフラッシュメモリーメディアとして、メモリースティックではなくSDメモリーカードを選んだことについては「SDカードアソシエーションにはおよそ300社が参加しており、メモリースティックよりも多いため優先した。メモリースティックに対応しないということではなく、要望があれば対応する。比較的短時間で対応可能」と述べた。

なおこの発表会において、同社が6月に発表した組み込み機器向けBluetooth Version 1.1仕様のプロトコルスタック『AVE-Blue(アーヴィーブルー)』が、10月31日付けで“Bluetooth SIG”のロゴ認証を取得したことも合わせて発表した。

PDAはもちろん、音楽のダウンロードサービスの開始などによって、携帯電話においてもフラッシュメモリーを内蔵するだけでなく、メモリーメディアスロットを持つものが増えてきている。AVE-Fileのバージョンアップはこうした流れに対応し、NetFrontやJavaVM『JV-Lite2』と組み合わせた場合のシステム機能を強化するものだ。

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