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これなら買える?! 3万円台の“5インチベイに収まるマザー”がEBGA型C3を搭載してデビュー!

2001年11月16日 20時56分更新

文● 小磯

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EBC 563

 “5インチベイサイズのマザーボード”というのは以前AMI製品を紹介したように別段珍しいものではないが、このテの製品はほとんどがコンシューマ用途向けでなく、業務に必要とされる機能を詰め込んだ結果、高価なモノになっているのが普通。そこに、3万円台という安さを実現した5インチベイサイズのマザーボード「EBC 563」が登場した。業務用マザーボードメーカーとして知られるNexcom製品で、高速電脳が3万8000円にて販売を開始している。



C3 E-Series

 チップセットはVIA“Apollo PLE133”(VT8601A+VT82C686B)で、EBGA(Enhanced Ball Grid Array)パッケージを採用した組み込み用CPUであるC3 E-Series-667MHz(133MHz×5.0)をオンボードで搭載。C3 E-Seriesを搭載したマザーボードがアキバのショップ店頭で販売されるのはこれがはじめてだ。銀色に光るC3 E-Seriesの上にはCPUクーラーが搭載されている。



CPUクーラー
C3 E-Series-667MHz。より下位のモデルではヒートシンクを必要としないモデルもあるようだが、同製品はクーラーが必須だ
Apollo PLE133
Apollo PLE133。Trident Blade3Dコアを内蔵したビデオ統合チップセットだ
RTL8139C×3
RTL8139C×3

 拡張スロットはPCI×1で、DIMMスロットは1本。業務用マザーボードでは珍しくないとはいえ、40ピンのATAPIコネクタのすぐ横に、44ピンの2.5インチHDD用コネクタも用意してあるのは目を引くところだろう。ケーブルも同梱しており、マザーボードと2.5インチHDDを直結して利用可能だ。またオンボードでRealtek製の10/100Base-TX対応ネットワークコントローラ“RTL8139C”を3つ搭載しているあたりは、なんとも業務用らしい仕様だ。このほかインターフェイスはD-Sub15ピン×1、Sビデオ出力×1、シリアル×1、PS/2×1(専用の2股ケーブルによりキーボードとマウス両対応)で、付属のハーネスを用いて引き出せばUSB1.1×2、シリアル×1、パラレル×1も利用できる。


ATAPIケーブルのすぐ下に見えるのが44ピンの2.5インチHDD用コネクタ。ケーブルも付属している
44ピンコネクタATAPIケーブル
オンボードインターフェイス
オンボードのインターフェイス

なんとか5インチベイに入りそう? 5インチベイとほぼ同サイズ

裏面

 さて、気になるサイズは146(W)×203(D)mm。FlexATXやLPXよりも小さな独自規格を採用しているが、この幅146mmというのは、5インチベイの横幅約148mmに対してギリギリの数字。レールガイドを用意しているようなケースなど、5インチベイの横幅に余裕があるものなら問題なさそうだが、他の5インチベイ用デバイスを収めるのにもひと苦労するようなケースでは入らない可能性もありそうだ。高速電脳でも「ケースによっては収まらないものもある」としており、はじめから5インチベイに収めて使用するのを考えている場合は、事前に横幅をチェックしておいた方がいいかもしれない。



6ピン電源コネクタ
独自形状の6ピン電源コネクタ

 電源コネクタは独自形状のものを採用しているが、+5V/+12Vの4ピン、あるいはATX20ピンへの変換ケーブルが付属しており、5インチベイに収めても単独でも動作させられるようになっている。5インチベイに入れず、人気の「Cube-24」などを大きく下回る超小型サイズのケースを自作してみるのもおもしろい。CPUの換装ができないため、マルチメディア系の処理に強いPCにはできないだろうが、3つのRJ-45ポートを生かすことができれば可能性は広がるだろう。


ATAPIケーブルのすぐ下に見えるのが44ピンの2.5インチHDD用コネクタ。ケーブルも付属している
+5V/+12V変換ケーブルATX変換ケーブル
@高速電脳
高速電脳ではジャパンバリューの万能ステイ「PM-CAS」を用いたデモ機を作っている。小型PCを作るうえで、これもひとつの選択肢だろう
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