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ブートも可能!CFメディアを3.5インチHDDとして認識させるアダプタが登場、2.5インチ版も来週デビュー!!

2001年11月14日 22時52分更新

文● 小磯

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パッケージ

 コンパクトフラッシュ(以下CF)を3.5インチHDDとしてPCに認識させ、疑似ATAPIデバイス化してしまうというアイディア製品がアイアールキューブから登場した。同社はネーミングが個性的なCPUクーラー「冷却マドンナ静香ちゃん」など、ユニークな製品で知られるメーカー兼代理店だ。



ICF-01

 使い方は至って簡単。「ICF-01」と名付けられたアダプタにCFを装着し、あとは3.5インチHDDと同じように、ATAPIケーブルとペリフェラル用4ピンコネクタを差し、PCの電源を入れるだけ。アイアールキューブによると、「SDFCB」シリーズのサンディスク製CFとその互換100%メディアであればBIOSはCFをHDDとして認識するという。HDDとして認識されるため、OSをインストールしておけばCFからPCをブートすることも可能だ。FDよりも信頼性の高いCFにMS(PC)-DOSをインストールして緊急用起動ディスクにしたり、あるいは今後、GBクラスの大容量CFが登場してくれば、HDDよりも信頼性の高い長所を生かし、WindowsやLinuxなどをインストールして…と夢は膨らむ。
 なお、アダプタの基板上にはマスター/スレーブ変更ジャンパがあり、もちろんスレーブHDDとしても利用可能だ。


CFコネクタ(左)とATAPIコネクタ(右)。CFコネクタの横に見えるLEDは接続時とアクセス時に点灯するもの。LEDの奥にマスター/スレーブ変更ジャンパがある
CFコネクタATAPIコネクタ
パラメータ
CFは基本的に自動認識されるとのことだが、そうでない場合はパラメータをユーザー自身で入力する必要がある。ちなみに、マニュアルにはサンディスク/日立製CFのパラメータが参考として記載されている
「Compact Flash IDE Disk」の刻印

 価格はコムサテライト3号店で4980円。基板むき出しのため、加工さえすれば内蔵型カードリーダーと同じような感覚で使うこともできるだろう。ただし“内蔵用HDD”なので、PCの駆動中に抜き差しはできないのであしからず。また、マイクロドライブには対応していない。



2.5インチ版は来週水曜日発売予定

ICF-02

 また、同じアイディアの製品として、CFを2.5インチHDDとして認識させ、ノートPCで使えるようにするアダプタ「ICF-02」も登場予定だ。これはコムサテライト3号店と若松通商エルプラザが入荷を予告しており、コムサテライト3号店によると21日(水)入荷予定。予価は3980円だという。

 ICF-02はノートPC用2.5インチHDDの代わりにCFを使ってしまおうという製品。9.5mm厚でも100g程度ある2.5インチHDDに比べ、CFはわずか15gであり、ICF-02を用いればノートPCの軽量化に貢献可能。また、HDDに比べて圧倒的に少ない数10mWという低消費電力や、モータがない分振動にも強いというCFならではの特徴は実にノートPC向け。現在のところ、ショップ店頭で購入できるCFは512MBが最大容量のためなかなか難しいところだが、将来性を買ってみるのも悪くないだろう。



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