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SII、ハードウェア制御でHDDを保護するシステム“Secure Disk Protection”を発売

2001年11月13日 20時04分更新

文● 編集部

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セイコーインスツルメンツ(株)は12日、ハードウェア制御でハードディスクを保護するシステム“Secure Disk Protection(セキュア ディスク プロテクション)”として『Ni-3100シリーズ』を12月14日に発売すると発表した。今回発売するのはウェブサーバーシステム開発のための『開発キットNi-3111-80』で、対応OSはLinux(Kernel 2.4)。価格は19万8000円。

『Ni-3100シリーズ』
“Secure Disk Protection”『Ni-3100シリーズ』

“Secure Disk Protection”は、ハードディスクへの書き込み権限をハードウェアで制御するシステム。従来は、ハードディスクが物理的に書き込み可能な状態でインターネットに接続されていたため、不正アクセスやウェブの改ざんなどが発生していた。これに対し、同システムでは、ハードディスクのパーテションごとに、読み出しだけ可能な“リードオンリー”と、読み出しおよび書き込みの双方が可能な“リード/ライト”を切り替えて使用する。ウェブなどの公開するデータは、ハードディスクのデータ領域を、書き込み禁止モードにして運用するため、物理的に書き込みが行なえない。なお、システムは、制御カード、インストーラー、SCSIドライバーで構成する。制御カードは、サーバーのHDDとは独立したPCIカードにより提供するため、ユーザーのサーバーに組み込んで利用できる。また、書き込みなどのモードはイントラネット内のウェブブラウザーから変更することもできる。

対応機種は、PC/AT互換機およびIAサーバー。HDDは、IDEに対応する。なお、同社ではすでに同システムを採用したサーバーシステムの製品化のほか、SIベンダーによるウェブサーバーの構築などのサービスも進めているという。

また、(株)テンアートニは13日、Ni-31000を利用したシステムの開発キット『Ni-3111-80』の販売および、同システムを活用するためのコンサルティングとサポートサービスを開始したと発表した。同社では、同開発キットにセキュリティー関連のオープンソースを収録したCD-ROMと1インシデント分のサポートを付けた独自パッケージを限定200本の販売も行なう。パッケージの価格は19万8000円。サポートデスクは、5インシデントで10万円。なお、同社では、販売開始後1年間で、1500キットを販売目標としている。

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