このページの本文へ

DDIポケットと日本HP、ドリーム・アーツが、CRM分野で協業

2001年11月08日 18時37分更新

文● 編集部 中西祥智

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ディーディーアイポケット(株)と日本ヒューレット・パッカード(株)、および(株)ドリーム・アーツは7日、データ通信サービス“AirH”(エアーエッジ)”を利用するCRM(Customer Relationship Management)ソリューションの提供を、3社で協業して行なうと発表した。

日本HPのPDA『hp jornada』
日本HPのPDA『hp jornada』にDDIポケットのカード型PHS『AirH” Card Petit』を挿し、ドリーム・アーツのCRMソフト『INSUITE One』を搭載

今回の協業の理由について、DDIポケットの高野純一営業企画部長は、顧客が興味を持ち、発注して購入したあとのサポート、そして次の製品への買い替えまでの、CRMにおける“カスタマーライフサイクル”を、1社では全てサポートすることが難しかったためだとしている。

記者会見に出席した4氏
記者会見に出席した、左からDDIポケットの高野純一営業企画部長、長岡孝治法人営業部長、日本HPの大鐘久生eサービスソリューション部長、ドリーム・アーツの牧山公彦取締役IPS営業本部長

ドリーム・アーツは、EIP(Enterprise Information Portal:企業情報ポータル)ソフトの『INSUITE One(インスイートワン)』を、日本HPがLinuxサーバー『hp netserver(ネットサーバー)』およびPDA『hp jornada(ジョルナダ)』を、そしてDDIポケットがデータ通信サービスAirH”を提供する。3社がぞれぞれの製品・サービスやノウハウを提供することで、総合的なCRMソリューションを構築するという。

システムの全体像
3社で提供するシステムの全体像

DDIポケットは今回の協業で、「これまでの回線売りから、コンサルティングへ(長岡法人営業部長)」の転換を目指すという。また、長岡氏は「第3世代携帯電話の普及はまだ先だ。AirH”の安価で全国的なサービスにはメリットがある」とし、PDAとAirH”で、第3世代携帯と十分競争できるとの考えを示した。なお、AirH”は、従来の1分10円の従量制だけでなく、1回線あたり月額4930円の定額制も選択できる。これによって、年間で約3分の1の通信費が削減できるという。

料金は、hp jornadaとAirH”カードのセットが、1セット5万円から、システムの価格は100ユーザー程度で250万円から、300ユーザーで450万円から、500ユーザーで850万円からとなっている。販売は、日本HPとドリーム・アーツ、およびSIパートナー企業が行なう。、また、高野氏によると、ウェブ上での販売活動なども行うという。3社では、初年度に約30社への導入を見込んでいる。

高野氏は、「法人マーケットを征する者が、データ通信を征する」とし、他社の同種のサービスに対抗するためには、コンシューマーよりも企業向けの市場で大きなシェアを得ることが需要だという考えを示した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン