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NTT東日本、Lモード利用実態調査の結果を発表――Lメールは好評、コンテンツ利用はいまひとつ

2001年11月08日 00時24分更新

文● 編集部 中西祥智

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東日本電信電話(株)は7日、加入電話によるインターネット接続サービス“Lモード”の利用実態調査の結果を発表した。それによると、利用者の6割が50代以上で、特にLメールが好評で約6割のユーザーが利用している。

利用者属性
利用者属性(男女別と年齢別)。50代以上の高齢者の利用が多い

調査は、2001年の8月から9月にかけて、アンケート用紙を郵送する方式で、NTT東日本管内のLモード利用者に対して行なった。有効回答数は約950。

調査結果によると、利用者の男女比は6対4で男性のほうが多い。年代別の利用者構成は、50代以上が60%と過半数で、さらに60代以上は全体の37%で最も多くなっている。また、男性では60代以上の利用が43%でほぼ半分を占め、逆に20代以下は2%とほとんど利用していないのに対し、女性では40代の利用が29%と最も多くなっている。

また、Lメールの利用者の家族構成は、2世代が59%と最も多く、また送受信相手の72%は家族となっている。このことから、Lメールは2世代家族の家族内でのやりとりに、最も多く使われているようだ。また、Lメールの利用頻度は月に数通および週に数通がそれぞれ30数%と多く、毎日送受信する利用者はほとんどいない。

コンテンツの利用は、天気予報が性別、年代を問わずトップだが、2位は“交通/旅/レジャー”もしくは“エンターテイメント”など。コンテンツへのアクセスは、月または週に数回程度となっている。

なお、Lモード端末の87%がFAX内蔵型で、ユーザーの多くがLモードを利用するために、端末を買い替えたという。ユーザーの満足度ついては、Lメールの評価が高いのに対し、コンテンツの利用の評価は低く、全体的に、満足と不満がちょうど半々程度の評価になっている。もっとも、9割を超える利用者が、今後もLモードを活用していきたいとしている。

11月1日現在の申し込み件数は、NTT東日本で約1万4800件、西日本電信電話(株)で約1万4400件の、合計2万9200件となっている。また、Lメニューリストで検索可能なコンテンツ数は、286サイトとなっている。

Lモードは、利用者にはおおむね好評なようだ。しかし、同社はLモード発表時、サービス開始後1年間で、約100万人の利用者獲得を目指すとしていた。4ヵ月以上経過した現時点での利用者数が3万人弱では、目標利用者数の達成は難しいと思われる。

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