MSIの「850 Pro5」に続き、Gigabyteからも4層基板を採用したSocket478+i850マザーボード「GA-8ITXE」が登場した。4層基板を採用したi850マザーボードというと、850 Pro2や、同じくMSIのSocket423+i850マザーボード「850 Pro2」で見られた、独特なカギ型のRIMMスロットが思い浮かぶが、GA-8ITXEではそれがない。このため、AGP×1、PCI×5、CNR×1という構成といい、ぱっと見ただけでは同社の6層基板採用Socket478+i850マザーボード「GA-8ITX」とほとんど区別がつかないほどだ。
すでに流通している「850 Pro5」。RIMMスロットがカギ型にレイアウトされている |
そもそも850 Pro2/5が4本のRIMMスロットのうち1本をAGPスロットと平行に配置しなければならなかったのは、RDRAMの信号線の長さに制限があるから。その長さを4層基板でクリアするため配線を苦心した結果があのカギ型レイアウトというわけだ。このレイアウトのため、MSIの2製品はPCIスロットが4本となっている。しかし、Gigabyteは2本セットのRIMMスロットを上下にちょっとずらしただけで対応してきた。このズレがおそらくポイントなのだろうが、このおかげでRIMMスロットを拡張スロット側に配さなくて済み、結果として6層基板のi850マザーボードとよく似たデザインとなり、PCIスロットも6層基板のGA-8ITX同様5本利用できるのは、ユーザーにとっては嬉しい企業努力だ。もっとも、このためかどうかは不明だが、価格もコムサテライト3号店で2万1700円、TWOTOP 1号店で2万3800円と、6層基板の製品並みになってしまっているのはやや残念なところである。
GA-8ITX同様、CPUクーラー固定板は省かれている |
基本的にはGA-8ITXの廉価版にあたる製品で、Gigabyte独自のBIOS保護機構「DualBIOS」を搭載している点はGA-8ITXと同じだ。ただしオーバークロックに関する設定は、FSBを100~133MHzの範囲で10通りの中から選択できる程度となっている。
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