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FlexScan L465

FlexScan L465

2001年11月11日 17時22分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・内田 泰仁

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FlexScan L465

ナナオ

オープンプライス

液晶モニタの低価格化が一段と進む中、特に格安感の高い15インチ/XGAタイプと並んで人気を集めているのが16インチ/SXGAタイプの製品だ。いち早くこのタイプの製品をリリースしたナナオは、10月18日よりパワーアップした新モデルを発売した。

画質の向上、2系統入力装備
パワーアップした16インチSXGAモデル

 “10万円を切る価格で1280×1024ドット表示”という、2001年3月の発表当時としては解像度、価格ともに強力な内容を誇っていたナナオの16インチ液晶モニタ「FlexScan L461」は、予想どおり市場で高い評価を集め、その後の「お手ごろ価格のSXGA液晶モニタ」人気の先駆け的存在となった。それから約7カ月が経過したこの10月18日、L461の上位機種となる「FlexScan L465」が発売された。パネルサイズと最大表示解像度は好評のL461を引き継ぎつつ、画質や使い勝手など、トータルクオリティのさらなる向上が図られている。

 新モデルのL465は、長らく液晶モニタの“弱点”とされている色再現性の向上がさらに図られており、ナナオによると、本モデルでは同社の17インチCRTに匹敵する色再現域を持つ製品に仕上がっているという。最大輝度およびコントラスト比はL461の230cd/m2、1:300から、250cd/m2、1:400に引き上げられ、従来どおりの高精細表示に加え、輝度、コントラストが向上したことにより、画面のシャープさや明るさに磨きがかかった印象を受ける。CRT並みにまで高められた色再現域の向上と合わせ、「液晶は色再現性が今ひとつで、鮮やかでメリハリの効いた映像にはCRT」とは決して言えない、美しい色表現を持った画質となっている。また、色空間の国際規格「sRGB」にも新たに対応した。

本体背面のコネクタ部分。左から電源コネクタ、音声入力端子(ステレオミニジャック)、DVI-D24ピン入力端子、D-sub15ピン入力端子。
 入力端子は、L461ではDVI-Iのみの1系統だったが、本機ではD-sub15ピンとDVI-D24ピンの2系統入力となっている。走査周波数はアナログ接続時が水平24.8~80kHz、垂直50~75Hz、デジタル接続時は水平31.5~64kHz、垂直60Hz(720×400ドット時のみ70Hz)。また、本体正面下部には1+1Wのステレオスピーカとヘッドホン端子を装備している。



本体正面、コントロールボタン部分。左から、入力端子切り替えボタン、表示位置/サイズ自動調整ボタン、設定適用ボタン、4方向カーソルキー、電源スイッチ。スピーカのボリュームは左右カーソルで調整する。
 画質調整機能については同社のこれまでの液晶モニタと同じく、色温度(14段階)や色濃度、輝度、コントラストなどの調整や、アナログ接続専用の表示位置/サイズ微調整(手動および自動)、RGBレンジ調整(手動および自動)などが装備されている。アナログ接続時にはクロックやフェーズの調整がもちろん可能だが、オートアジャストでほぼ満足のいく設定になるので、これらの細かな項目は微調整用といったところだろう。「FlexScan T765」をはじめとするCRTモニタや、テレビチューナ搭載のマルチメディア液晶「GAWIN M-10」に装備されているような最適画質自動設定機能「FineContrast/同 II」は持たず、画質の細かなチューニングはユーザーが手動で行うことになる。FineContrastによる画質の最適化、さらにはActiveGammaを併用した場合の使い勝手のよさは、同社のCRTモニタの大きな特徴のひとつだ。“液晶モニタでの動画表示の高画質化”を進める過程で、今後ぜひ搭載してほしいところだ。

 L465のラインナップは、グレー筐体および黒筐体(製品型番:L465-BK)の2モデルで、価格はいずれもオープンプライス、実売価格は8万5000円程度。本機発売後もL461は平行して販売され、上位ラインナップの追加により実売価格がやや下がり、L465より5000円程度安い8万円弱になっている。



チルト角度は下3度、上30度。スイーベル(水平方向首振り)機構は持たない。
FlexScan L465の主なスペック
パネルサイズ 16インチ
最大表示解像度 1280×1024ドット
最大輝度 250cd/m2
コントラスト比 400:1
入力端子 D-Sub15ピン/DVI-D24ピン
本体サイズ 370(W)×157(D)×398(H)mm
重量 5.0kg

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