富士通(株)は30日、最大容量が40GBの2.5インチHDD“MHR”シリーズを開発したと発表した。国内では富士通コワーコ(株)が、海外では富士通の海外拠点を通して同日付けで販売を開始する。11月より順次OEM向けのサンプル出荷を開始する。
MHRシリーズ |
MHRシリーズは、(株)富士通研究所が8月に発表した“SFメディア”を採用し、1平方インチあたり36.4Gbitの面記録密度に高めたことで、ディスク1枚あたりの容量を20GBにしたHDD。ボールベアリングモーターではなく、静音性/耐衝撃性/耐久性にすぐれたFDB(流体軸受け)モーターを採用した製品も提供するという。インターフェースはUltra ATA/100に対応しており、容量が10GB、20GB、30GB、40GBの4製品をラインアップする。
同社では、再生時に従来の2倍以上の高出力でデータを読み出せる“ダブルスペキュラー型GMR(Giant Magneto-Resistive)ヘッド”や、記録能力を30%以上向上させた“高精度記録ヘッド”を採用することで、2年後にはディスク1枚あたり100GBのHDDを製品化するとしている。