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トレンドマイクロ、家庭向けセキュリティーボックスを発売

2001年10月29日 20時21分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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トレンドマイクロ(株)は29日、ブロードバンドネットワークに対応した家庭向けセキュリティー専用ボックス『Trend Micro GateLock X200』を発表した。

GateLock本体ブロードバンドユーザー向けセキュリティーボックス『Trend Micro GateLock X200』

『Trend Micro GateLock X200』は、家庭のインターネットへの出入り口となるホームゲートウェイで利用するハードウェア製品。電子メールを経由したウイルスや不正プログラムを監視し、侵入および流出を防止できるウイルス対策機能を搭載しており、ウイルスを検出すると本体の“anti-virusボタン”が赤く点灯し、ユーザーに警告メールが送信される。

また、ファイアーウォール機能も搭載する。パケットフィルタリング方式やステートフルパケットフィルタリング方式を採用し、アプリケーションレベルでのデータチェックが可能。ネットワーク上のパケットを監視し不正侵入を検出するIDS(不正アクセス監視システム)機能も備えており、侵入を感知すると“anti-hackerボタン”が赤く点灯しユーザーに警告メールが送信される。不正侵入ログは最大30個まで記録可能。

さらに、最新のウイルスパターンファイルや、不正侵入監視用定義ファイルを自動更新する機能を搭載するほか、NATやIPマスカレード機能により、家庭内LANに接続されている複数のパソコンや情報家電などでセキュリティー機能を共有できる(最大32台まで)。

Linuxカーネル2.4ベースのOSを採用し、CPUはMIPS CORE(133MHz)。フラッシュROMは16MBで、メモリー(RAM)は32MB。インターフェースは10BASE-T/100BASE-TX。本体サイズは幅120×奥行き170×高さ30mm、重量は285g。対応プロトコルはIP、TCP、UDP、ARP、ICMP、PPPoE。対応回線はxDSL、CATV、FTTH。

設定画面
『Trend Micro GateLock X200』のクイックセットアップ画面。ウェブベースのGUIとなっている

『Trend Micro GateLock X200』は、1年間のサポートサービス付きで提供される。発売時期は2002年1月以降で、店頭販売のほか、大手ISPやブロードバンドサービスプロバイダー経由でも販売する予定という。店頭販売価格は2万5000円前後になる見込み。サポート期間終了後はサービス更新契約を行なうことで継続的なサービスを利用できる。

なお同社は、2002年1月の発売に先駆け、ブロードバンド接続ユーザー向けに、『Trend Micro GateLock X200』をキャンペーン価格で提供する“セキュリティブロードバンドリーダー2002”キャンペーンを実施する。xDSL/CATV/FTTHユーザーが対象で、キャンペーン価格は1万5000円。ただし2002台の限定発売となる。申込受付開始時期は11月下旬で、製品提供は12月下旬。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、同社代表取締役社長のスティーブ・チャン氏は、「CodeRedやNIMDAは、私が15年間ウイルス対策をやってきた中でユーザーに最も深刻な問題を与えたウイルスだ。従来のウイルスはソフトに感染しパソコンからパソコンへ感染を繰り返すもので、世界中に広がるのに1ヵ月かかった。しかしNIMDAなどクラッキング手法を取りいれたウイルスは、PCからウェブやウェブサーバーに入り込み、そこから他のサーバーやパソコンに感染する。このような複合的な感染により、発生すると数時間で世界中に広まってしまう」

「われわれは家庭内ネットワークに入る前にウイルスを遮断するセキュリティー製品を数年前から開発し始めた。それがGateLockだ。GateLockはゲートウェイレベルでウイルスを検出する“インタースキャン技術”を採用している。GateLockによりトレンドマイクロはコンシューマー市場のリーダーを目指す。世界のネットワークを守っていきたい」と語った。

チャン社長
『Trend Micro GateLock X200』を手にする同社のスティーブ・チャン社長

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