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LinuxWorld Conference & Demo /Tokyo 2001(その7)

「新時代OS」──米Vita Nuova「Inferno」

2001年10月26日 06時13分更新

文● 阿蘇直樹

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日本テクノ・ラボ(株)ブースでは、米Vita Nuovaと米Lucent Technologyが中心になって開発しているOS「Inferno」を出展していた。

「Inferno」デモのようす。

「Inferno」は、そもそもはAT & Tベル研究所を母体とする米Lucent Technologyが開発したOS。カーネルおよびデバイスドライバ部分はC言語で開発されており、ベル研究所のCクロスコンパイラがサポートするアーキテクチャ(StrongARM、x86、MIPS、PowerPC)でネイティブに動作する。また、アプリケーションの開発言語としてLIMBOがあり、アプリケーションやコマンドについては米Vita NuovaのWebサイトから一部をダウンロードすることができる。

日本では、パッケージの販売を日本テクノ・ラボ(株)が行なっている。同製品の主な用途としては、STBや情報家電、デジタル家電コントローラ、電話などのネットワークデバイスを想定しているという。

会場では、実際にLinux上で動作している「Inferno」とiPAQ上でネイティブに動作する「Inferno」、レゴ「MindStorm」を利用したロボットをネットワークで接続し、iPAQ上に表示されている時計の針を動かすと、PC上の時計、レゴで作られた時計が同じように動作するというデモを行なっていた。

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