メンテナンス性の高いボディは自作派に最適
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本体後部の天面と底面にあるレバーを押さえつつ持ち上げるようにすると、ケース全体が2つに分かれて大きく開く。ドライブ類はすべてプラスチックのクリップで固定されているのでワンタッチで取り付け/取り外しでき、ドライバーを必要とするのはマザーボードを取り外すときぐらいだ。 |
これらのパーツを収納するのは、2001年6月に発売されたDIMENSION 4200から採用するメンテナンス性と拡張性に優れたミッドナイトグレーのケースだ。天面と底面の後部にあるレバーを押さえてボディを引っ張ると、ボディ右前角あたりを支点に45度ぐらいまでケースが開き、容易に内部にアクセスできるようになっている。
ただし、カバーを開けるためのレバーが底面にも配置されているためボディを横倒しにしなければ内部にアクセスできないのはちょっと残念である。とはいえ各種ドライブ類やAGP/PCIスロットに搭載する各種カードなども、ネジを使わずにプラスチック製のクリップで固定できるため、ケースを開けてパーツを交換するといった作業に一切ドライバを必要としない。手軽にマシンのメンテナンスを行うことができるので、購入後にパーツを交換しながらマシンをスペックアップしつつ長く使い続けようと考えているユーザーには好適なマシンだろう。
注目のパフォーマンスについてだが、今回は手元に適当な比較対象がなかったため、1世代前のモデルとなる「DIMENSION 8100」のPentium 4-1.4GHz搭載モデル(i850+RDRAM)と比較してみた。ASCII Labs.製Office 2000ベンチマークテストの結果と、3DMARK 2000 V1.1の結果をグラフに示す。それぞれのマシンスペックは以下の表のようになる。
ベンチマークテストの比較対象
製品名 |
DIMENSION 4300 |
DIMENSION 8100 |
CPU |
Pentium 4-1.7GHz |
Pentium 4-1.4GHz |
チップセット |
i845 |
i850 |
メインメモリ |
SDRAM 128MB(PC133) |
RDRAM 128MB(PC800) |
ビデオ |
GeForce2 MX(32MB) |
GeForce2 Ultra(64MB) |
OS |
Windows Millennium Edition |
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ASCII Labs.製Word 2000ベンチマークテストの結果 |
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ASCII Labs.製Excel 2000ベンチマークテストの結果 |
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3DMark 2000 V1.1の結果 |
CPUやチップセットだけでなくビデオカードの違いなども考慮しなくてはならないが、Office 2000ベンチマークでは1.7GHzと1.4GHzというCPUクロックの差がそのまま結果にも表れている。さすがに3DMark 2000 V1.1ではビデオカード差が大きく影響しているが、DIMENSION 4300でもより高速なビデオカードを選択すれば充分なパフォーマンスが得られるはずだ。
i845チップセットを採用するDIMENSION 4300は、低価格ながらパフォーマンスにも満足のゆくPentium 4マシンとして、コストを重要視するユーザーにお勧めできる製品である。
DIMENSION 4300の主なスペック
CPU |
Pentium 4-1.7GHz |
メモリ |
SDRAM 128MB |
ビデオ |
GeForce2 MX |
HDD |
60GB |
DVD-ROM |
DVD16倍速/CD48倍速 |
通信 |
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OS |
Windows Millennium Edition |
モニタ |
- |
Officeアプリ |
- |