このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

RioVolt SP250

RioVolt SP250

2001年11月07日 20時45分更新

文● 宇野 貴教

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

RioVolt SP250

ソニックブルー

オープンプライス

2001年春に各社から次々と発売され、ブームに火がついた“MP3対応CDプレーヤ”。中でも最も人気のソニックブルー「RioVoltシリーズ」に、「RioVolt SP90」と「RioVolt SP250」の2機種が新たに加わった。

リモコン付き250全体&90全体
外観は基本的に従来モデル「SP100」のデザインを引き継いでおり、「SP90」(左)とSP100の外観の違いは色だけだ。「SP250」(右)は液晶サイズがSP100よりもわずかに小さくなっている。

内部
ふたを開けたところ。内部は一般のCDプレーヤと変わらない。
 2001年春、各社からMP3対応のポータブルCDプレーヤが次々と発売され、ブームに火が付いた。そして、数多くの製品の中で最もユーザーの評価が高かったのが、3月にリリースされた「RioVolt SP100」である。MP3/WMA対応、アップグレード可能なファームウェア、UDF1.5形式のパケットライトフォーマットメディア対応、約10時間の電池駆動など、PCユーザーにとってのツボを押さえた機能を搭載したことがヒットの理由と言える。



側面
側面には付属リモコン用コネクタのほか、通常のヘッドフォン端子やLINE OUTも並ぶ。

 そして10月から、新たに「RioVolt SP90」「RioVolt SP250」の2機種がラインナップに加わった。SP90はSP100からファームウェアアップグレードなどの一部機能をカットし、リモコンやACアダプタをオプションにした廉価版にあたる。ここでは最上位モデルとなる「RioVolt SP250」について解説しよう。



ついに完全日本語対応表示が実現

バッテリ収納部
バッテリは単3電池2本。標準でニッケル水素充電池が2本付属するが、市販の充電池は被膜をとらないと充電できない。
 SP250のMP3/WMA再生機能は、基本的にSP100の機能をそのまま引き継いでいる。ビットレートは32~320kbpsに対応し、MP3/WMAで最大8分(480秒)、オーディオCDで3分(180秒)の音飛び防止機能を備える。バッテリは単3アルカリ乾電池/ニッケル水素充電池(同梱)に対応し、ニッケル水素充電池では最大15時間の連続再生が可能だ。バッテリ駆動時間は、1回のCDドライブ駆動でバッファにどれだけデータを蓄えられるかで若干差が出る。ビットレートが低いほどバッファにため込める時間が長くなるので、一般的に利用されている128kbpsのMP3だと、10~12時間程度の駆動時間になる。なお、MP3ツールは「RealJukebox」(Win版)と「iTunes」(Mac版)が付属する。

 SP100からの主な改良点は、

  1. 付属のリモコンが液晶付きになった
  2. FMラジオを搭載
  3. 本体に装着したままニッケル水素充電池の充電が可能
  4. 液晶が日本語表示に対応

の4項目だ。



液晶(日本語表示)
本体液晶は4行表示。上からトラック/電池情報、フォルダ名、曲名、ファイル情報となっている。液晶の解像度は高く、レベルメータもスムーズに表示される。
 目玉となるのは4番目の日本語表示対応である。CD-R/RWメディアの容量を活用すると1枚に100曲以上が軽く入ってしまうのだが、これまでの機種は半角カナ表示程度しか日本語対応がされていなかったため、曲名やIDタグを日本語で書いていると検索が非常に困難だった。つまり、収録曲が多いCD-MP3プレーヤこそ全角文字対応が望まれていたのである(実はMDプレーヤでも全角文字が表示できる機種は少ない)。



リモコン(液晶入り)
リモコンの液晶はトラック情報、曲名の2行表示。小さいながらも表現力は高く、バックライトも装備しているので暗闇でも液晶を見ながら操作可能だ。
 本体の液晶は全角で8文字×4行、リモコンは全角8文字×2行の表示領域を持っており、解像度も非常に高く鮮明な文字を表示してくれる。また、本体はもちろん、リモコンの液晶にもバックライトが搭載されているのはうれしいポイントだ。曲名はファイル名またはID3タグ(v1/v2 2.0/v2 3.0対応)の表示切り替えができ(フォルダのツリー表示時はファイル名を表示)、長い曲名は再生時にはスクロールして表示される。このスクロールスピードもコントロール可能だ。

 これ以上のものはそうそう出てこないと思える仕上がりである。現時点ではMP3ファイルで“~”“ー”“「”などの一部の文字がうまく表示されない不具合が見られるが、すでに対応ファームウェアの準備が進められており、近いうちに解決する見込みとなっている。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン