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日本AMD、『Athlon MP』に高速版を発表――モデルナンバー表示へ

2001年10月15日 20時54分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本AMD(株)は15日、ワークステーション/サーバー向けのデュアルプロセッシング対応プロセッサー『AMD Athlon MPプロセッサ』の高速バージョンとしてAMD Athlon MP 1800+、1600+、1500+の3モデルを発表した。1000個ロット時の価格は1800+が3万9260円、1600+が2万7300円、1500+が2万3400円。

『AMD Athlon MP 1800+プロセッサ』
『AMD Athlon MP 1800+プロセッサ』

6月に発表したAthlon MP-1.0/1.2GHzと異なり、今回からクロック周波数表示に代わって、10日に発表した『AMD Athlon XP』で採用した性能指標である“モデルナンバー”表示となった。今後のMPクロック周波数は1800+が1.533GHz、1600+が1.40GHz、1500+が1.33GHzとなっている。AMDによるとモデルナンバーは“Athlon MPの各バージョンが示す相対的性能を示す”ものとなっている。なお、Athlon MPではAthlon XPに存在する“1700+”というグレードのモデルがないが、理由については現時点では不明である。

今回発表したAthlon MPは、0.18μmプロセスの銅配線技術によって、ドイツの“Fab30”工場で製造している。パッケージはAthlon XPと同じOPGA(Organic Pin Grid Array)を採用する。Athlon XPと同じ“Palomino(パロミノ)”コアのプロセッサーであるため、ハードウェアデータプリフェッチ機能付きキャッシュメモリーや9命令同時発行スーパースカラーアーキテクチャーなどの“QuantiSpeedアーキテクチャー”や、3D/マルチメディア命令セット“AMD 3DNow!プロフェッショナル”をAthlon XPと同様にサポートする。

Athlon MP独自の機能としては、チップセットとプロセッサーごとに独立した2系統のシステムバス(266MHz)で接続して、マルチプロセッシングに適したキャッシュ方式“MOESI(Modified Owner Exclusive Shared Invalid)”や、高速のプロセッサー間通信バスなどのマルチプロセッサー対応技術“Smart MPテクノロジ”を採用している。

日本AMDのリリースによると、Athlon MPの各バージョンは、シングルプロセッサーおよびデュアルプロセッサー搭載システムのベンチマークテストにおいて「動作クロック周波数では上回る競合プロセッサを搭載した同等構成のシステムに比べ、明らかに性能で凌駕している」としている。Athlon MP 1800+を2基搭載したシステムでは、Pentium Xeon-1.7GHzを2基搭載したシステムと比較して、グラフィックスアプリケーションなどを使ったベンチマーク性能において、最大23%上回っているという。

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