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豆蔵、マイクロソフトおよび日本IBMとウェブサービス構築の教育コースで提携

2001年10月12日 00時47分更新

文● 編集部 中西祥智

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オブジェクト指向プログラミングについての教育やコンサルティングを行なう(株)豆蔵は11日、役員人事の一新を発表すると同時に、マイクロソフト(株)および日本アイ・ビー・エム(株)と提携してウェブサービス開発向けの教育コースウェアを提供すると発表した。

11日の記者発表会
11日の記者発表会。左から、荻原紀男取締役副社長、萩本順三取締役副社長、羽生田栄一代表取締役社長、マイクロソフト安藤浩二.NETマーケティング部部長、同熊谷恒治課長、日本IBM大古俊輔e-ビジネス ソフトウェア事業推進部長、同麻生一幸氏

同日の記者発表会で、羽生田栄一代表取締役社長兼CEOはまず、役員人事について説明した。8月27日の取締役会において前社長の鈴木高弘氏が退任し(「一技術者に戻りたい」として、現在(株)アプレッソの取締役CTO)、羽生田氏が代表取締役社長に、荻原紀男氏および萩本順三氏が取締役副社長に就任した。役員を3人に絞ったのは、迅速な経営判断を行なうためだという。

羽生田栄一代表取締役社長兼CEO
羽生田栄一代表取締役社長兼CEO

そして、今回のマイクロソフト、日本IBMとの提携については「コンサルティングファームを志向する中でのパートナーシップ」であり、.NETとJ2EE(Java 2 Enterprise Edition)の上でのウェブサービスのコンサルティング、教育を行なう枠組みを作ると述べた。

続いて、萩本順三取締役副社長兼CTOが今回の提携およびウェブサービス事業について説明した。まず、マイクロソフトとの提携によって、11月よりマイクロソフトのパートナー企業向けにウェブサービス開発コースウェアを提供する。マイクロソフトの開発環境である“.NETフレームワーク”、『Visual Studio.NET』などに基づいたコースウェアにより、同社の講師がパートナー企業の中級エンジニアを8ヵ月間で最低200名養成するという。

萩本順三取締役副社長兼CTO
萩本順三取締役副社長兼CTO

コースの内容・日程は、オブジェクト指向についてのオリエンテーションが1日、UML(Unified Modeling Language)によるモデリングの入門が1日、C#によるオブジェクト指向設計の入門が1日、UMLによるオブジェクト指向の分析および設計の演習が4日の、合計7日間。

.NET向けコースウェアの内容
.NET向けコースウェアの内容。中古車販売に応用した例

また、日本IBMとの提携では、2002年の春頃をめどに、アプリケーションサーバー『WebSphere(ウェブ スフィア)』開発者向けのウェブサービス開発コースウェアを提供する。詳細な内容は2002年初旬に発表するとしているが、おおむねマイクロソフトとの提携に類似した内容になると思われる。萩本氏は「開発をある程度経験している人なら、.NETでもWebSphereでも、同じゴールに着くのでは」ないかと語った。

マイクロソフトおよび日本IBMは両社とも、同社のコースウェアの費用負担は現状では考えていないという。ただし、営業的に必要であれば、両社とも今後検討する。萩本氏は今回の提携で、同社は「ウェブサービスとUMLによって、次世代のソフトウェア開発の道先案内人を目指す」とした。そして今後1年間で300人から400人の開発者を育成するという。

豆蔵
豆蔵。同社のホームページには、豆がちりばめられている

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