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日立と旭光学、両面100GBの次世代DVD用光ヘッド技術を共同開発

2001年10月11日 16時45分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所と旭光学工業(株)は11日、次世代高密度DVD向けに、対物レンズ1枚で高分解能・高信頼性を得られる光ヘッドの基本技術を共同開発したと発表した。この技術を利用すれば、直径12cmのDVDと同じサイズのディスクで、両面100GBの記録が可能になるという。

開発した1枚構成の対物レンズ
開発した1枚構成の次世代高密度DVD光ヘッド用対物レンズ

次世代DVDに必要な主要技術は、“記録再生用光源の短波長化”、“光ヘッド用対物レンズの高分解能化”、“ディスク記録層の多層化”の3つで、短波長化と高分解能化により片面25GB、多層化(2層化)で片面50GB/両面100GBの記録が可能になるという。今回開発した技術は、高分解能化に関する基本技術。現行のDVD用光ヘッドは1枚の対物レンズを使用しているが、次世代高密度DVDで必要な高分解能化は、加工技術の面で1枚のレンズでは難しいことから、上下2枚のレンズを組み合わせる方法が提案されてきた。しかし2枚のレンズの間で数μmの調整が必要なうえ、光ヘッドとディスクの距離を0.15μmに保つ必要があることから、高信頼性を得ることが難しいとされてきた。

両社が開発した技術は、旭光学がガラスモールドによる高分解能対物レンズを開発し、日立が光スポットのゆがみを自動検出して補正する自己補正型光ヘッド制御方式を開発、この2つの技術を融合することで、1枚の対物レンズで高分解能と高信頼性が得られるようにしたもの。レンズ間の調整が不要になり、レンズとディスクの距離を0.7mmまで離せることから衝突による信頼性の低下も避けられるという。

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