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アクセス、デベロッパー向け展示会・カンファレンス“ACCESS DAY”開催

2001年10月09日 20時59分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)アクセスは9日、デベロッパー向け展示会・カンファレンス“ACCESS DAY-Developer's Conference 2001”を開催した。

“ACCESS DAY-Developer's Conference 2001”
“ACCESS DAY-Developer's Conference 2001”アクセスのブース

同社は、情報家電向けウェブブラウザー『NetFront』や各種プロトコルスタックなどを開発するソフトウェアベンダー。同社のNetFrontおよび携帯電話向けのウェブブラウザー『Compact NetFront』は、約40社の130機種、4800万台に提供しているという。ACCESS DAYでは、同社と8社のパートナー企業による製品・技術の展示のほか、20の技術セッションを行なう。

展示会で同社は、IPv6対応の組み込み向けTCP/IPプロトコルスタック『AVE-TCP v6.0』を(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機『PlayStation2』上で動作させるデモや、情報家電向けJavaVM『JV-Lite2』を搭載した各社のPDAの展示などを行なった。

TCP/IPプロトコルスタック『AVE-TCP v6.0』が動作しているPS2
TCP/IPプロトコルスタック『AVE-TCP v6.0』が動作しているPS2。PS2の標準環境の上で動作している。これによって、PS2をルーターにすることも可能
情報家電向けJavaVM『JV-Lite2』を搭載した各社のPDA
情報家電向けJavaVM『JV-Lite2』を搭載した各社のPDA

また、ACCESS DAYに合わせて同社および日本電気マイコンテクノロジー(株)は、NECのベースバンドLSI『μPD72501』が同社の組み込み向けBluetoothプロトコルスタック『AVE-Blue(アーヴィーブルー)』をサポートしたと発表した。

『μPD72501』を搭載した、NECと日本アビオニクス(株)共同開発のBluetooth送受信モジュール
『μPD72501』を搭載した、NECと日本アビオニクス(株)共同開発のBluetooth送受信モジュール

AVE-Blueは、Bluetooth仕様Ver.1.1に対応し、コアプロトコルを除くプロトコル(HCI、L2CAP、RFCOMM、SDP、TCS)およびFAXを除くプロファイル(GAP、SDAP、CTP、ICP、SPP、HS、DUN、LAP、GOEP、OPP、FTP、SYN)をサポートする。OSおよびCPUには依存せず、コアモジュールはROMが60KB、RAMが5KBで動作する。

また、μPD72501は、Bluetooth仕様Ver.1.1に準拠したベースバンドコントローラー。最大7つまでのスレーブに、最大転送レート723kbpsで通信可能。ウォッチドッグタイマー(※1)によるハングアップ防止機能も実装する。パッケージは112ピンLGAで、本体サイズは幅8×奥行き8×高さ0.83mm。

※1 常にシステムの監視を行ない、プログラムやシステムの暴走やソフトウェアのバグにより一定の時間応答がない場合、それを検出するための回路

μPD72501を搭載したBluetooth開発キット
NECマイコンテクノロジーのμPD72501を搭載したBluetooth開発キット

アクセスおよびNECマイコンテクノロジーでは、AVE-BlueやμPD72501、NetFrontなどによって、ハードウェアからミドルウェアまでを“プラットフォーム”として顧客に提供する。従来、Bluetoothを利用したアプリケーションを開発する場合、開発者はアプリケーションだけでなくその下のミドルウェアまで開発せねばならず、そのことが大きな負担となっていた。しかし、両社の提供するプラットフォームを利用することで、「アプリケーション開発の労力を、大幅に軽減できる(NECマイコンテクノロジーの担当者)」という。

Bluetoothでの映像送信デモ
Bluetooth開発キットでの映像送信デモ。この開発キットはまだAVE-Blueを搭載していないが、NECマイコンテクノロジーの担当者によると、アクセスから「ソースコードを渡されたのが2週間前で、間に合わなかった」という

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