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西和彦氏、“2ちゃんねる”へ宣戦布告!! ――掲示板群“1ch.tv”試験サービス開始!!

2001年10月05日 04時28分更新

文● 編集部 中西祥智

電子決済システムを開発するバリュー・エクスチェンジ(株)および西和彦(株)アスキー特別顧問、(株)イーストアー(※1)は4日、掲示板群“1ch.tv”の試験サービスを、5日に開始すると発表した。サービス開始後6ヵ月間は無料で利用できるが、その後一部の閲覧を有料とする。

※1 オンラインショップ開設支援サービス“storetool”などのASPサービスを提供する企業。

“1ch.tv”
“1ch.tv”のスクリーンショット

同日の記者発表会で西氏は、インターネットによって「究極の中抜き」が発生すると語った。「(情報の発信者と受信者の)途中に、雑誌や新聞などの有名なブランドは必要ない」。マスコミを支えているのは多くのフリージャーナリストであり、1ch.tvは、一般の人からフリーライターにまで、記事を書く場を提供する。現在の予定では、60の掲示板それぞれに400のスレッド、合計1万2000のスレッドを展開する。西氏は1ch.tvは「ジャーナリズムだ」と強調した。

また、西氏は「コミュニケーションは受け手の主体性で成立する」とし、1ch.tvでは送り手がそのことを意識しながら「1人雑誌みたいな感じ」で記事を提供する。そして、「地面を這いつくばって記事を書いている人々の、パワーを発揮できる場所にしたい」としている。サービス開始後6ヵ月後には「1日の訪問者が40万人、月間1億ページビュー」を目指す。

中央が西和彦氏
左から、バリュー・エクスチェンジの清水康司代表取締役、西和彦アスキー特別顧問、Eストアー代表取締役の石村賢一氏

1ch.tvは、掲示板群“あめぞう”などを制作・運営したあめぞう氏がBBSシステムを構築し、バリュー・エクスチェンジが運営・課金を、Eストアーがシステムの提供とEコマースとの連携を担当する。また、1ch.tvの発行人は清水氏、編集人は西氏。西氏は個人として参加するが、これは「アスキーや他社との提携の含みをもたせ、広くパートナーを募るため」で、西氏自身は「触媒、カタリスト」との立場をとるという。

西氏は1ch.tvを考えたきっかけについて、アスキーの役員を退任するときに匿名掲示板群“2ちゃんねる”にさまざまな書き込みがなされ、「2ちゃんねるみたいな失礼でむちゃくちゃなBBSが存在していいのか、瞬間湯沸し器みたいに頭にきた」。そして、2ちゃんねるで「自分でやって見ろ」と煽られ、「やったろうやないか」と思ったのがきっかけの1つだと説明した。

西和彦氏
西和彦氏。やってみろと2ちゃんねるで煽られ、「やったろうやないか」

しかし、それだけが理由ではないという。西氏は以前、写真週刊誌『FOCUS(フォーカス)』に写真が掲載されたが(その後FOCUSが廃刊になって「リベンジ!」と思ったという)、「FOCUSが1冊200円とは高い」。その中の1記事を5円、10円で売れば、優れた記事は「300万部、400万部売れる」。2ちゃんねるのような無料の掲示板は、「貸し本屋が無料で本を貸しているようなもの」であり、「1回数円でやってもいいのではないか」。そういったことを、インターネット上で実現するのが目的だという。

なお、課金についてだが、6ヵ月間の無料期間終了後は、60の掲示板の内半分は有料とする。見出しやリード、記事に対するコメントを読むのは無料。記事の価格については、投稿者が決定する。西氏は従来の同種のサービスが成功しなかったのは「高い」ためだと力説した。たとえば新聞は30ページで100円強、1ページは10円以下となる。利用者は、1記事5円ないしは10円なら支払うと西氏は推測している。

バリュー・エクスチェンジの清水康司代表取締役
バリュー・エクスチェンジの清水康司代表取締役。「電卓たたいて勝てるときにしか、勝負はしない」

ただし、5円や10円の決済では、そのトランザクションにかかる費用のほうが高くなってしまう。そこで、ICカードによるプリペイドシステムを導入する。西氏によると、プリペイドカードをコンビニエンスストアで購入できるようにし、それによって記事を投稿、閲覧できるシステムを構築する。同日の記者会見にはマイカルカード(株)(2002年1月1日よりポケットカード(株)に社名変更)の広報室室長、中川直洋氏も同席したが、同社のIC内蔵クレジットカードを利用することで現在調整しているという。

清水氏は「読むに堪えうるものをそろえれば、対価を受けてもいいのではないか」とし、「アクセス数さえ稼げれば、十分勝てる(ペイする)」と主張した。もっとも、購読料だけで収益を得るのではなく、広告のほか、EストアーによってEコマースサイトとの連携も図る。西氏は、情報への対価、広告、Eコマースといった「スタンダードなコンテンツサービスのビジネスモデル」によって、収支均衡を図りながら拡大していくとした。

Eストアー代表取締役の石村賢一氏
Eストアー代表取締役の石村賢一氏。「そろそろ“Eコマース”という言葉も、(当たり前になりすぎて)死語になりつつある」

Eコマースとの連携について、石村氏はEストアーの顧客は景気に関係なく右肩上がりで増加していることを説明し、「インターネット上における金銭トランザクションが、そろそろ本格的になりつつある」と語った。

60の掲示板には、それぞれ編集長を置く。編集長への報酬は成功報酬型で、それぞれの掲示板のヒット数に見合った対価を支払う。原則として編集長は投稿された記事を拒否しない。利用者は記事に対して質問や○×などの書き込みができる。投稿は匿名、実名、仮名どれでも行なえるが、たとえ匿名でも、メールなどで直接反論できるシステムにするという。もっとも、プリペイドカードを20枚購入して20人になりすましての自作自演は可能。

西氏は2ちゃんねるについて、「もう2ちゃんねるには行かない」と語った。ただし、1ch.tvに「引っ越してくる人は多いだろう」と述べたのは、おそらく2ちゃんねるに書き込んでいる人々を意識したものだろう。なお、噂された“24ch”ではなく“1ch.tv”という名称にしたのは、2ちゃんねるがあめぞう氏の開発したシステムを「パクった」ものであり、あめぞう氏が参加する1ch.tvが元祖であることを強調するためだという。

もう2ちゃんねるには行かない
もう2ちゃんねるには行かない

有料の掲示板というビジネスモデルが成功するかどうかは、お金を払ってでも読みたいと思わせる、投稿者の記事の質にかかっている。西氏は集まった報道陣に対して、「アルバイト原稿歓迎!」と語った。

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