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【CEATEC 2001 Vol.2】「顧客の価値を高める物作りを続ける」──松下電器中村社長基調講演

2001年10月02日 21時09分更新

文● 編集部 佐々木千之

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2日に千葉・日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開幕した“CEATEC JAPAN 2001”において、松下電器産業(株)の中村邦夫代表取締役社長が“ユビキタスネットワーク時代のくらしを拓く”と題して基調講演を行なった。

松下電器産業の中村邦夫代表取締役社長
松下電器産業の中村邦夫代表取締役社長

中村社長は、デジタルTV放送やブロードバンドネットワークの普及、IPv4からv6への移行などによって、「これからはパソコンネットワークではなく、いつでもどこでもさまざまな情報機器が利用できるユビキタスネットワーク時代になる」と述べ、松下電器のユビキタスネットワーク時代への取り組みを紹介した。

家庭内の情報ネットワークは“ep”を中心に展開するという
家庭内の情報ネットワークは“ep”を中心に展開するという

松下電器が“Tモード革命”と呼ぶデジタルTV放送によって可能になるTVを窓口とした双方向の情報サービスや、家電メーカー数10社が協力し、2002年春の開始を予定している衛星デジタル情報サービス“ep(イーピー)”など、TVを中心としたネットワーク構想が披露された。

くらしネットワークで“生活デバイド”のない豊かな社会がくるという
くらしネットワークで“生活デバイド”のない豊かな社会がくるという

特に中村社長が詳しく説明したのは“くらしネットワーク”というブロードバンドが家庭に普及し、白物家電がネットワークされて、社会システムと接続された環境。その例として、電灯線をネットワークインフラとして利用する“エコーネット”への取り組みを紹介した。エコーネットを利用したサービスでは、家電を外出先からコントロールしたり、家の様子をモニターするといったことはもちろん、健康器具の情報をネットワークを通じて医者に伝える健康ヘルスケアサービスといったことが可能になるという。そして、これは特に1人暮らしの高齢者などに安心をもたらし、自由に行動できないために不便な生活となっている「“生活デバイド”を解消できる」と述べた。

松下電器の考える“豊かさ”
松下電器の考える“豊かさ”

そして「“いつでも、どこでも、だれでも”が、“楽しく、安心して、安全に、便利に”生活できるユビキタスネットワーク社会の実現に向け、松下電器は、顧客の価値を高める物作りを続けていく」と締めくくった。

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