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【PCなんでも改造総研】キューブ型インテリアマシン自作編 ~完成編~

2001年10月02日 19時18分更新

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■電動ハッチ用機構の製作

アルミパイプにM6の全ネジ棒を接着し、タミヤ製ギヤボックスのシャフトをネジで接続して垂直運動をするシャフトを製作した。PCの製作というより模型製作という趣になってしまった。

 回転運動を直線運動に変換するために購入した全ネジ棒をアルミパイプに接着し、そこにギヤボックスのシャフトを接続してM6のドライブシャフトを製作する。これにM6のナットを固定したアルミパイプを被せエレベータ機構を製作した。よう動範囲はCD-ROMドライブのトレイ幅に合わせ約126mm。ギヤボックスの変速比は3段階に選択可能になっていたので、高速な開閉ができるよう高速モードの101:1に設定する。しかし、乾電池でテスト運転を行ってみたところ、ギヤとネジの精度が悪いため無負荷の運転でも動作が怪しい。仕方がないので高荷重に耐えるよう最も強力な低速モードの719:1に設定変更した。



問題のスイッチ。6接点のものは電気的に独立した2つのスイッチが連動して動作する。最初3接点のものを使ってしまい、危うく電源をショートさせるところだった

 完成した電動機構をケースに組み込む。内部のスペースを広く取るためと高精度のレールが手に入らなかったため、ケースは直に筐体に接触する構造となってしまった。このためケースの滑りが悪く、確実に開閉するためには本体中心部にシャフトを配置する必要がある。ここで大きな誤算が発覚した。効率良くパーツを配置してゆくとケース中心にシャフトを通すスペースがなくなってしまうのだ。仕方なく中心部にスペースができるようパーツを並べて行くと、どうしてもCD-ROMが収まらない。これはもう、ごく物理的な問題なのでどうにもならない。ダメだと解りつつも諦めがつかず何度も本体を分解しては配置を変えてみるが、状況は好転しない。最後の手段で、下側にパーツをはみ出すように配置して無理矢理レイアウトを決めた。実はここでケースを作り直すか、CD-ROM内蔵を諦めるか悩み、最後には現実逃避気味に製作を中断してしまったので製作が遅れていたのだ(ごめんなさい)。

 だが、トラブルはこれだけではなかった。ハッチの開閉用に3接点のスイッチを購入していたのだが、モーターの回転方向を逆転させるために極性を反転する必要があり、急遽6接点のスイッチを購入に走ったり、内部が詰まりすぎで電飾が見えないためバーツのレイアウトを再々変更したり、電源のコネクタが足りなかったりと、製作が少し進む度買い出しに出かけるという無駄働きの連続だった。最終的に下のようなものが完成したが、これはもうPCなのか何なのか良く解らない機械の塊が出来あがった。インテリアとは程遠いような気がしないでもないが、もう後戻りできない。このまま突き進むのみなのだ。



ケースの開閉時に自動的に停止させる位置を感知させるためのリミットスイッチ。レバー付きマイクロスイッチのレバー部を山形に曲げてカバーが被さるとON、OFFするよう配置した
分解したブラックライト。小さな基盤はライトの駆動用の高電圧を作り出す回路で、入力が4..5Vであったため流用した。電源はATXの+5Vスタンバイ電源を接続し常時点灯
何とか収まったパーツの塊。スイッチ類のパネルは塩ビ板を加工して製作した。電飾類は筐体に接着剤で直付け。電飾用電源は電源の12Vコネクタから採っている。

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