ラオックス(株)とソフトバンク・コマース(株)は2日、26日にリニューアルオープンするラオックスの主要店舗“ザ・コンピュータ館”(東京/秋葉原)において、中小企業/SOHOのIT化を支援するための事業を展開すると発表した。
 |
|---|
| “ザ・コン”のリニューアルオープンについて説明するラオックス代表取締役社長の谷口好市氏 |
今回のザ・コンピュータ館における新事業は、7月31日付けで両社が発表した業務提携により実現したもので、ラオックスが中心となって事業を展開し、ソフトバンク・コマースはその支援を行なう。
ラオックスは現在、秋葉原にある各店舗の改装を進めているが、その中のひとつである“ザ・コンピュータ館”の5Fを、これまでのデスクトップパソコンフロアから“ビジネスIT化支援フロア”に変更し、中小企業/SOHOが参加できるリアルマーケットプレイスとして展開するという。
同フロアは、中央に専門の相談員が常時3～4名在席するIT相談カウンターを設け、中小企業/SOHOユーザーのIT導入のための相談に応じる。また、(株)アイ・ピー・レボルーションの協力により、100Mbpsの光ファイバー回線を利用したブロードバンド体験が可能なパソコンを100台以上設置するという。
企業のIT化支援メニューとして、(株)オービックビジネスコンサルタントやスマートファーム(株)などが提供する各種ASPサービスメニューを取り扱うほか、(株)エフアンドエムの助成金受給診断サービス、経営支援サービス、経理/総務業務サービスも提供する。
さらに日本オラクル(株)やリアルネットワークス(株)などの企業向け製品も販売する。そのほか、コンパックコンピュータ(株)や日本アイ・ビー・エム(株)などのPCサーバーや、トレンドマイクロ(株)と日本IBMによるアプライアンスサーバーも提供、ヘルプデスクによる有料のテクニカルサポートも行なうという。
また、これまでの6Fノートパソコン＆モバイルフロアを、イベントフロアに変更し、中小企業/SOHOユーザー向けのセミナーを開催するとしている。
本日行なわれた発表会で、ラオックス代表取締役社長の谷口好市氏は、「ザ・コンピュータ館の売上は300億円以上。今後は、ブロードバンド時代に向けていかに店舗を変えるかが重要となる。景気が厳しい時代には、自らが景気を回復させることを企画していかなければならない。今後は中小企業のIT支援に特化する。現在の顧客は個人ユーザーが中心だが、今後は企業ユーザーにまで顧客層を拡大し、単品販売だけでなく、ソリューション/サービスまで提供する。3年後の2004年には年間売上500億円を目指す」としている。なお、秋葉原各店舗の改装費用は2～3億円という。
新生“ザ・コン”はこうなる!
現在の“ザ・コンピュータ館”は、1F：書籍、2F：アクセサリー、3F：PCビジネスソフト、4F：周辺機器、5F：デスクトップパソコン、6F：ノートパソコン＆モバイルというフロア構成だが、中小企業/SOHO向け事業展開によりフロア内容が大幅に変更、10月26日より、1F：ノートパソコン/PDA/デジタルカメラフロア、2F：周辺機器/アクセサリーフロア、3F：パソコンソフトフロア、4F：デスクトップパソコン＆ディスプレー/プリンターフロア、5F：ビジネスIT化支援フロア、6F：イベントフロアとなる。
 |
|---|
| 10月26日オープンの新生“ザ・コンピュータ館”のフロア構成図 |
これまで“ザ・コンピュータ館”1Fで扱っていた書籍は、新規オープンのコンピュータ書籍専門店“ザ・コンピュータBOOK館”(10月15日オープン)で販売する。ザ・コンピュータBOOK館は、現在の“ザ・コンピュータMAC館”を改装しての新規オープン店舗。ではMAC館はどうなるかというと、現在の“ナカウラ2号店”が改装されて新“ザ・コンピュータMAC館”(10月12日オープン)となる。新“ザ・コンピュータMAC館”には、プロデザイナー向けの売り場“クリエイターズフロア”を新設するという。
さらに、現在PCサーバー製品やネットワーク関連機器を扱っている“ザ・コンピュータネットワーク館”は、“ザ・コンピュータOffice館”(10月26日オープン)となり、サプライ用品やオフィス家具など、オフィスに必要な製品を販売するという。
 |
|---|
| 10月より順次新装開店するラオックスの秋葉原各店舗 |
