このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

DVD+RW対応のリコー製ドライブ「MP5120A」が明日登場!発売ショップと店頭価格を一挙公開!!

2001年09月27日 20時50分更新

文● 小磯

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
展示中
入荷し、店頭に展示しているショップも

 第3のDVD書き込みフォーマット「DVD+RW」をサポートしたドライブ「MP5120A」がリコーから登場。明日28日の発売日を直前に控え、いくつかのショップへはすでに入荷している。残念ながら初回の入荷数はあまり多くないため、狙っている人は朝イチでアキバ詣でをする必要がありそうだ。販売価格は6万円弱になる見込み。



第3の記録型DVD規格「DVD+RW」とは

DVD+RW

 DVD+RWは、先行するDVD書き込みの規格「DVD-RAM」と「DVD-R/RW」の弱点を補うような位置づけにある規格である。ここで、DVD-RAMとDVD-R/RWについてちょっとおさらいしてみよう。
 DVD-RAMは、MOやFDのようなリムーバブルディスクとしてPC上からデータの書き込みや読み出し、移動ができるのが利点である一方、物理フォーマットが再生専用DVDと異なるため、DVD-RAMのデータを一般的なDVD-ROMドライブや民生用DVD-Videoプレーヤでは再生することができない。DVD-R/RWはDVD-RAMのほぼ正反対の特徴を持つ規格だ。DVD-R/RWで作成したデータは、民生用DVD-Videoプレーヤをはじめ、多くのドライブで再生できる。しかし一方ではテレビのエアチェックなどに用いるためには、DVD-RWの書き換え速度が現状では等速となっている点や、メディアのフォーマットにもかなりの時間がかかるなど、PC上での使い勝手は必ずしも快適とは言えないのが実情だ。
 また、DVD-RAMやDVD-R/RWのビデオレコーダおよびPC向けのDVDオーサリングソフトの多くでサポートされている「DVDビデオレコーディングフォーマット」は、DVD-Videoの規格である「DVD-Videoフォーマット」よりも簡単で、かつ短時間で動画データの編集や映像データの追記が可能となっている。しかし同時に、DVD-Videoフォーマットとは互換性がなく、DVD VRフォーマットで作成したメディアは、DVDビデオレコーディングフォーマット対応のプレーヤでなければ再生できない、つまり、汎用性は決して高くないということになる。



MP5120A

 これに対しDVD+RWは、DVD-R/RWと同じ物理フォーマットを採用することでDVD-Video/Audioなど再生専用DVDとほぼ同等の再生互換性を確保し、しかもDVD-VideoやDVD-ROMなど再生専用規格との互換性を保ったままデータの追記や書き換えが可能。しかも、書き換え速度は現時点で2.4倍速(26.59Mbps)と、DVD-RAM(最速のもので2倍速=22.16Mbps)やDVD-RW(等倍速=11.08Mbps)よりも高速であるなど、まさに「いいトコ取り」といった、魅力的な規格となっている。このほか3つのフォーマットの詳細比較などについては、ASCII24の特別企画に詳しいので、そちらを参照してほしい。

 もちろん、気になる点もある。まず、ライトワンスをサポートしていない(規格としてはDVD+Rがあるが、現在のところ製品化の発表はされていない)。リライタブルのメディアは、どうしてもライトワンスのメディアに比べてレーザーの反射率が低い(=信頼性が低い)が、データの信頼性を重視する人にとってはマイナス材料になるかもしれない。DVD-RAM、DVD-R/RWと違い、現段階で民生用のレコーダが登場していないため、先行する2フォーマットと異なり、少なくともすぐには民生用のレコーディングメディアとして普及することはない。また、おそらく国内でもっとも普及していると思われるDVD-Videoプレーヤである「プレイステーション2」はリライタブルのメディアをサポートしておらず、このためDVD+RWメディアに書き込んだデータをプレイステーション2で再生することはできない。どれも重箱の隅をつつくような指摘だが、気にはとめておいた方がいいだろう。もっとも、その程度しか不満点は見あたらないとも言えるのだが。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ