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Microsoft Office Keyboard/Wireless IntelliMouse Explorer/IntelliMouse Explorer

Microsoft Office Keyboard/Wireless IntelliMouse Explorer/IntelliMouse Explorer

2001年09月25日 13時00分更新

文● 佐久間

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Microsoft Office Keyboard/Wireless IntelliMouse Explorer/IntelliMouse Explorer

マイクロソフト

オープンプライス(10月26日発売予定)

まもなく発売されるWindows XPが広くメディアで取り上げられ、OS(ソフトウェア)メーカーとして名を馳せるマイクロソフト。しかし、同社はPC用周辺機器、とくにマウスやキーボード、ゲームデバイスなどでも多くの製品を発売し、デファクトスタンダードとなっている。

 今回紹介するのは、キーボード「Microsoft Office Keyboard」と光学式マウス「Microsoft Wireless IntelliMouse Explorer」「Microsoft IntelliMouse Explorer」の3製品だが、いずれにも共通するのが“エルゴノミクス(人間工学)デザイン”に基づいた設計がなされていることだ。

よく使う“Ctrl+キー”のショートカットを1ボタンに

キーボード全体
Office Keyboardの全体。手前にパームレスト部があり、左サイドにスクロールホイールと銀のボタンが7つ並ぶ。
 Office Keyboardの一番の特徴は、アプリケーションの操作で頻繁に利用するCtrl+キーでの「コピー」「カット(切り取り)」「ペースト」をキーボードの左サイドに1ボタンで用意している点だ。
 長らくキーボードを扱っている方なら、小指の付け根で左Ctrlボタンを押さえつつX/C/Vキーを押してのカット、コピー&ペーストに慣れている(むしろその方が手早い)だろう。しかし、この指の動きはかなり不自然で、長時間繰り返していると次第に小指の外側の筋が張ってくることがある。また、キーボードに不慣れな初心者には難しい操作だ。その点、左端の1ボタンならば無理なく操作できる。並びもCtrl+X/C/Vと同様に、左から「切り取り」「コピー」「貼り付け」となっているので覚えやすい。



左サイド
特徴的な左サイドをアップにした。パームレストの左手前の角に手首(掌の付け根)を置き、スクロールホイールとコピー&ペーストボタンを操作するスタイルがしっくりくる。F1キーの上にあるのが「F Lock」ボタンで、ファンクションキーはこれが押された=下のLEDが緑に光った状態で“F1~F12キー”として利用できるが、これを外すと「ヘルプ」「Officeホーム」などの“機能キー”となる。
 これら3ボタンの下には「アプリケーション切り替え」ボタン(Alt+Tabと同様の働き)、上には画面を上下にスクロールする「ホイール」と、Webブラウザ(Internet Explorer)でページの「戻る」「進む」を操作するボタンが用意されているが、実際に使っていて最もよく触るのはスクロールホイールとコピー&ペーストのボタンだ。
 操作スタイルは、右手をマウス、左手をキーボード左に置くとピタリはまる。スクロールホイールは最近のマウスにもたいてい付いているが、これらは径が小さく、縦に長い画面を下まで移動するために指先で何度もカリカリ回さなければならない。その点、径が大きいキーボード左のホイールならば指の腹を使ってより大きく移動できるし、さらに言えば指先ではじいて勢いよく回転し、スクロール量を稼ぐこともできる(意外やこれが実に便利なのだ!!)。



10キー上部
もうひとつの特徴である、10キー上側の4つのキー。先ほどの「F Lock」を外すと、=/(/)/Backspaceの4つの機能に変わり、Excelで表に数値や関数を入力するのがかなり楽になる。また、Home/End/PageUp/PageDownの配列と、縦に2キー分のサイズがある大きなDeleteキーにも注目。
 Office Keyboardにはこのほかにも、F1~F12キーに割り当てた(F Lockを押すと機能する)Officeアプリ向けの12個のショートカットボタンと、Word/Excel/Webブラウザ/メールソフト/電卓など7種類のアプリ(どちらもユーザーが機能を変更可能)を起動するアプリボタンがあるが、特に便利なのが10キーの上に用意された4ボタンだ。通常はInsert/PrtScn/ScrLk/PauseBreakになっているが、これもF Lockを押すことで機能が切り替わり、Excelで表を作成している場合に従来はShift+「-」や「8」「9」などで入力していた「=」「(」「)」と「Backspace」のボタンになる。表計算ソフトではこれらのキーで関数を入力するケースが非常に多く、いちいちShift+1キーを押す必要がなくなるのは大きい。
 ただし、機能キーの多くは“APIを直接呼び出し”ており、Ctrl+1キーをエミュレートしているわけではない。したがって、アプリによっては同じショートカットキーで使える機能でも“機能キーでは反応しない場合”もある。



キー設定
各種機能キーはいずれも変更が可能。ただし、あらかじめ用意されている43個のコマンドから選択するか、指定したプログラムファイルを起動する/ファイルを開く/Webページを開く、および「無効」にするのいずれかとなる。ユーザーの操作を記録して繰り返す、キーボードマクロ的な使い方はできない。
 肝心のキータッチは、ゴム接点ではあるもののしっかりした硬さと反発力があり、「メカニカルキーボードでなければ」というこだわり派にも受け入れられそうだ。

 価格はオープンプライスで、店頭での予想実売価格は8800円程度になりそうだ。サイズが一般的な109キーボードに比べて大きく(実測で515×255mm)、その大きさのわりにUSBハブ機能を持たないなど、残念な部分もあるが左サイドの大型ホイールとテンキー上の工夫は「なるほど」と思わせるものがある。今お使いのキーボードで、Excelの入力に不満がある方には特にお勧めのキーボードだ。



内部
内部を見てみると、基盤は左サイドに集中している。ゴム接点方式ながら、タッチは適度に硬くて反発力もあり、メカニカルキーボードに近いタイプ感覚を実現している。

Microsoft Office Keyboardの主なスペック
製品名 Microsoft Office Keyboard
機能ボタン
(最上部)
Word/Excel/ホーム(Internet Explorer起動)/メール(Outlook Express起動)/カレンダー/ファイル(Explorer起動)/電卓/ミュート/音量-+/ログオフ/スリープ
機能ボタン
(F1~F12+α、F Lock解除状態)
ヘルプ/Officeホーム(MicrosoftのOffice関連サイトを表示)/作業ウィンドウ/新規作成/開く/閉じる/返信/転送/送信/スペルチェック/上書き保存/印刷/=/(/)/Backspace
機能ボタン
(左サイド)
戻る/進む/スクロールホイール/切り取り/コピー/貼り付け/アプリケーションの切り替え(順送り)/同(逆送り)
サイズ 515(W)×255(D)×34~55(H)mm(実測値)
インターフェイス USB(PS/2切り替えアダプタ付属)
ケーブル長 約2m(実測値)
対応OS Windows 98/Me/NT 4.0+SP6a以上/2000/XP、Mac OS 8.6以上(Mac OS Xは未サポート)

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