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トレンドマイクロ、ウイルス対策ソフトの最新版『ウイルスバスター2002』を発売

2001年09月13日 15時59分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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トレンドマイクロ(株)は13日、ウイルス対策ソフトの最新版『ウイルスバスター2002』を11月2日に発売すると発表した。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0/XP。PDA用ウイルス対策ソフト『ウイルスバスター for PDA』を同梱する。価格は8500円。また、2ユーザーまで利用できる『ウイルスバスター2002 2ユーザパック』も同時発売する。価格は1万2800円。

ウイルスバスター2002
本日都内で行なわれた発表会の様子。写真右が『ウイルスバスター2002』のパッケージイメージ

ウイルスバスター2002は、ブロードバンド時代に向け、従来の“パーソナルファイアウォール”機能をインターネットの常時接続に対応させた。コンピューターを出入りするデータを監視し、ルールに則ったもののみを通過させる“ファイアウォール”、ネットワーク上でコンピューターの存在を隠し外部から見えなくする“クローキングによるアクセス制御”、バックドア型トロイの木馬を用いた不正アクセスをブロックする“トロイの木馬ブロック”を搭載する。

なお、1人でコンピューターを2台以上使用する場合などを考慮し、“信頼するコンピュータリスト”に任意のコンピューターを登録すると、そのコンピューターは、パーソナルファイアウォールのブロック対象から除外されるようになっている。

さらに、従来製品『ウイルスバスター2001』では常時接続時にウイルスバスターを利用するとスループットが低下するという問題があったため、ウイルスバスター2002ではプログラムを見直し、パフォーマンスを向上したという。

また、送受信されるパケットをモニターしてネットワークの状態を画面に表示する“ステータスモニター”に、“緊急ロックボタン”を備えており、ウイルス感染や不正アクセスが検出された場合などの緊急時に、ボタンをクリックするだけでインターネットの使用を停止できる。

トロイの木馬が検出された場合、従来は手動で駆除/プログラム変更をしなければならなかったが、ウイルスバスター2002は、感染したパソコンを元の状態に自動修復できる“トロイの木馬自動修復”機能を搭載する。

そのほか、ユーザーインターフェースが変更され、現在の状況表示や全ドライブの検索、最新版へのアップデート、ユーザー登録という4つの機能のみを利用できる“シンプルモード”と、上記4つの機能メニューに加え、PDAアップデートやログ表示などウイルスバスター2002のすべての機能を利用できる“プロフェッショナルモード”の2モードが用意されている。

ウイルスバスター2002に同梱されているPDA専用ウイルス対策プログラム『ウイルスバスター for PDA』は、Palm OS 3.1以上、Psion Revo/Revo Plus、Windows CE 3.0に対応する。ウイルスバスター2002画面からPDA本体へウイルスバスター for PDAをインストールできるほか、ウイルスバスター2002がウイルスパターンファイルをアップデートした場合、パソコンとPDAのデータを同期する際にPDA側のパターンファイルも自動的にアップデートできる。

PDA版ウイルスバスター
『ウイルスバスター for PDA』。写真右がPalm版、左がWindows CE版

なお、ウイルスバスター2002を購入後ユーザー登録を行なうと、“ウイルスバスタークラブ”の会員となり、さまざまな特典サービスが1年間無料で提供される。特典サービス内容は、パターンファイルや検索エンジンの無制限ダウンロード、電話/FAX/ウェブサイトによるテクニカルサポート、カスタマーサポート、ウェブサイトと電子メールによる情報配信サービス、新バージョンプログラムへの無償アップグレードなど。2年目以降は3000円でこれらの特典を継続して受けられる。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、同社代表取締役副社長の渡部敏弘氏は、「これまでウイルス対策ソフトは一部のパワーユーザーが必要に応じて買っていたが、ブロードバンド時代となり、インターネットを利用するすべてのユーザーに必要不可欠な製品となる」としている。

渡部副社長
同社代表取締役副社長の渡部氏

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