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アキア、エプソンダイレクトなど『Intel 845』チップセット搭載パソコン発表

2001年09月12日 17時20分更新

文● 編集部 田口敏之

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インテル(株)は10日、PC133 SDRAMをサポートする『Pentium 4プロセッサ』用チップセット『Intel 845』を発表した。これを受けて、アキア(株)、エプソンダイレクト(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)が搭載パソコンを発表した(五十音順)。また、日本アイ・ビー・エム(株)は搭載パソコンの開発を表明した。ここでは、ASCII24編集部が独自に調査した、各パソコンメーカーの対応状況についても、併せて掲載する。

アキア

アキアは、同社の省スペースデスクトップパソコン“Micro Book Giga GM”シリーズの最上位機種として、“GM510”シリーズを追加した。販売は、同社ダイレクトセールス部、およびアキアのウェブサイトにて開始する。出荷時期は9月下旬の予定。

『Micro Book Giga GM510/515』。オレンジ色のベゼルが特徴『Micro Book Giga GM510/515』。オレンジ色のベゼルが特徴

同製品は、小型筐体を採用したPentium 4搭載パソコン。IEEE1394ポートを3つ、USBポートを4つ備えるほか、空きPCIバスが2つある。ラインアップは、グラフィックスカードに米NVIDIA社の『NVIDIA GeForce2 MX400 32MB AGP』を搭載した『GM511』と、(株)エルザジャパンの『ELSA Synergy2000』を搭載した『GM515』の2モデル。CPUは、Pentium 4-1.5、1.7GHzから選択できる。

2モデルの基本的な仕様は、256MBのSDRAM(PC133対応)、DVD-ROM読み込み最大8倍速//CD-R書き込み最大8倍速/CD-RW書き換え4倍速/CD-ROM読み込み最大32倍速の、DVD-ROM&CD-RWドライブを搭載、10/100BASE-TXインターフェースを備え、OSはWindows 2000 Professional。本体のサイズは、幅94×奥行き396×高さ325mmで、重さは7.3kg。

価格は、60GBのHDD(Ultra ATA/100)を搭載した『GM511』のPentium 4-1.5GHzモデルが14万9800円。100GBのHDD(Ultra ATA/100)を搭載した『GM515』のPentium 4-1.5GHzモデルが18万9800円となる。CPUをPentium 4-1.7GHzにした場合は、1万円加算される。

エプソンダイレクト

エプソンダイレクトは、マイクロタワーパソコン“Endeavor PCシリーズ”のラインアップに、『Endeavor MT-6000』を追加した。B.T.Oに対応している。販売は、受注センター(TEL.0120-545-101)と、インターネット販売“オンラインB.T.O”を通じて開始している。

『Endeavor MT-6000』
『Endeavor MT-6000』

『Endeavor MT-6000』は、CPUはPentium 4-1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0GHzから、グラフィックスカードはカノープス(株)製の『SPECTRA X20 64MB AGP』と『SPECTRA F11 PE32 32GB AGP』、カナダのMatrox社製の『Millennium G550 32MB AGP』、エルザジャパン製の『GLADIAC 311 32MB AGP』の4種類から、HDDは20~80GBから選択可能で、メモリーは最大1536MBまで搭載できる。OSは、Windows 98SE/2000から選択できる。

本体サイズは幅170×奥行き345×高さ357mm、重さは約10kg(本体のみ)。

B.T.Oの一例を挙げると、CPUはPentium 4-1.5GHz、グラフィックスカードは『GLADIAC311 32MB AGP』、128MB SDRAM(PC133対応)、20GBのHDD(Ultra ATA/100)、FDD、最大48倍速CD-ROMドライブ、10/100BASE-TXインターフェース、OSはWindows2000 Professional、という構成で、価格は9万9000円。CPUをPentium 4-2.0GHzにすると、15万7000円となる。

日本ヒューレット・パッカード

日本ヒューレット・パッカードでは、Windowsワークステーション『hp workstation x1000』と、企業向けデスクトップパソコン『hp vectra vl420(ベクトラ・ブイエル)』を発表した。両製品ともに、同社の販売特約店および製品販売ポータルサイト“hp direct”で、『workstation x1000』は10月1日、『vectra vl420』は10月15日に受注を開始する。出荷は、10月末を予定している。

『hp workstation x1000』
『hp workstation x1000』

『hp workstation x1000』は、エントリーからミッドレンジユーザー向けのWindowsワークステーション。Pentium 4-1.7、1.9、2.0GHzをそれぞれ搭載した、3つのモデルから選択できる。3モデルの共通の仕様は、メモリーの最大容量が768MB、最大48倍速のCD-ROMドライブを搭載し、10/100BASE-TXインターフェースを備える。本体サイズは幅206×奥行き442×高さ475mmで、重さが14.3kg。電源容量は最大385W。OSは、Windows 2000 Professional(SP1)。Windows NT 4.0(SP6)へダウングレード可能なリカバリーCDも同梱する。

Pentium 4-1.7GHzを搭載したモデル(A7778A#ABJ)は、128MBのSDRAM(ECC対応)、20GBのHDD(UltraDMA66 IDE 毎分7200回転)、グラフィックスカードにMatrox社製の『Millennium G450 16MB』を搭載し、ディスプレー出力の最大解像度は2048×1536ドット(1677万色)。拡張バススロットとして、PCIバスを2つ備える。価格は、20万8000円。

Pentium 4-1.9GHzモデル(A7779A#ABJ)は、256MBのSDRAM(ECC対応)と、グラフィックスカードに米NVIDIA社の『Quadro2 Pro 32MB SDRAM』を搭載し、Pentium 4-2.0GHzモデル(A7780A#ABJ)は、512MBのSDRAM(ECC対応)と、米NVIDIA社の『Quadro2 Pro 64MB SGRAM』を搭載している。それ以外の仕様は同じ。18GBのHDD(Ultra160 SCSI 毎分1万回転)、ディスプレー出力の最大解像度は2048×1536ドット(1677万色)で、ビデオメモリーはフレームバッファーとテクスチャーに利用する。PCIバスを3つ備え(1つはSCSIカードで使用済み)、SCSIポートとして、外部/内蔵Ultra 160 SCSIコネクター(68ピン)を1つずつ、内蔵Wide SE SCSIコネクター(68ピン)を1つ、内蔵Narrow SE SCSIコネクター(50ピン)を1つ備える。

価格は、Pentium 4-1.9GHzモデルが32万8000円、Pentium 4-2.0GHzモデルが43万8000円となっている。

『hp vectra vl420』は、筐体をデスクトップ、ミニタワーから選択できるというパソコン。また年末には省スペース型の筐体もラインアップに加わるという。

基本的な仕様は、CPUにPentium 4-1.6GHz、128MBのSDRAM(最大1536MB)、20GBのHDD(Ultra ATA/100対応)、最大48倍速のCD-ROMドライブ、グラフィックスカードにカナダのATIテクノロジーズ社製の『ATI Rage 128 PRO 16MB』を搭載し、ディスプレー出力の最大解像度は1920×1440ドット(1677万色)。10/100BASE-TX対応インターフェースを備える。本体サイズは、デスクトップタイプが幅435×奥行き170×高さ135mmで、重さが約10kg。ミニタワータイプが幅205×奥行き447×高さ476mmで、重さが約13.4kg。

価格は、デスクトップタイプで、OSにWindows 98を搭載した『P5739A#301』が、13万2000円。Windows 2000 Professionalを搭載した『P5740#ABJ』が13万9000円。ミニタワータイプで、Windows 2000 Professionalを搭載した『P5741A#ABJ』が14万2000円となっている。

日本IBM

日本IBMは、デスクトップパソコン“NetVista”の、Pentium 4を搭載した省スペース型モデル『NetVista M41 Slim』の開発を発表した。11日に行なわれたイベント“インテル Pentium 4 プラットフォーム・デイ”に参考出品した。これは、企業向け省スペース型デスクトップパソコンの現行モデルである『NetVista A40』シリーズと同系列に位置付けられるもの。

製品発表は10月を予定しており、現在明らかにされているのは、本体のサイズ(幅315×奥行き260×高さ92mm)ということだけである。

他メーカーの対応状況

Intel 845チップの発表にあたって、パソコンメーカー各社は今後どのように対応してゆくのか。ASCII24編集部では、新機種の発売・発表予定について、各社に問い合わせてみた。

それによると、ソニー(株)が「今週中の発表を予定している。発売は10月を予定」、デルコンピュータ(株)が「来週ごろに発表する予定だが、発売時期については未定」とのこと。(株)ソーテックは「Windows XPの発売に合わせて、プレインストールマシンをリリースする」、(株)日立製作所は「10月ごろに発表する予定」、コンパックコンピュータ(株)は「未定だが、秋から冬にかけて発売する予定」だという。(株)東芝と富士通(株)は「現時点で予定はなく、発表時期も未定」。 また、“インテル Pentium 4 プラットフォーム・デイ”に、ミニタワー型のマシンを参考出品していた日本電気(株)は、「参考出品はしたが、具体的な発表・発売時期については未定」とのことだった。

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