「アキバの駅からショップに来るまでにズブ濡れですよ。傘は東京三菱の交差点に来るまでに得体の知れない物体へと変化するし」とは、着てきた服を全部着替えるハメになり、頭にタオルを巻きながら接客していた店員の談話だ。11日に首都圏を襲った台風15号の影響でアキバは大荒れ。開店以前の問題で、店員が出勤できないほどの暴風雨に直撃された街では、早々に臨時休業を決めるショップや、開店時間を繰り下げるショップが複数出るなどして閑散となった。
潔く(?)臨時休業するショップも少なくなかった |
暴風雨のため、扉を閉めたまま営業するショップ。一見閉店と勘違いしそうだが、勘違いするするかもしれない客は歩いていない |
開店したショップも、扉やシャッターを一部閉めながらの営業。シャッターの奥から心配そうに外のようすを眺める店員の姿もそこかしこで確認できたが、そんな状態で客が来るわけもなく。正午に開店したあるショップでは、「誰も来ないので、開店から10分間全品5割引」と決定したが、開店後最初に客が来たのは1時間半後の午後1時30分過ぎだったとか。このほか、扉を閉めて外界との接触を断っている間に、外に張り出してあった価格ポップが片っ端から吹き飛ばされてハゲ山のようになっているショップの姿も…。
小降りになってきてもシャッターを一部下ろしたままのショップ |
午後4時には天候もある程度回復したが、客足は回復せず。もっとも、どのショップもこればっかりはしょうがないと諦め顔だった。週末でなかったのが不幸中の幸いかもしれない。なお、交通機関に影響があると気になるのは入荷だが、これはやはり一部で遅れが出そう。ショップに予約や注文をしている人は、若干の入荷遅延を覚悟する必要がありそうだ。