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ビーコンIT、メインフレームとXMLを統合できるミドルウェアを発売

2001年09月07日 13時21分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)ビーコン インフォメーション テクノロジー(ビーコンIT)は7日、既存メインフレームとXMLアプリケーションを統合できるミドルウェア『EXTES Xuras(エクステス ジュラス)』、およびXMLデータベース『Tamino(タミーノ) Ver.2.3』を発表した。

末舛社長
発表会で挨拶するビーコンIT代表取締役社長の末舛史郎氏

『Tamino Ver.2.3』は、XMLデータベースの最新版。XMLドキュメントをリレーショナル構造に変換せずそのまま保存できる。さらに、既存データベースやアプリケーションとのマッピング機能として、“ODBCマッピング”“COM/DCOMマッピング”“ADABASマッピング”を搭載する。

また、データ格納構造を見直したことで、パフォーマンスが従来製品と比べて最大5倍に向上した。セキュリティー機能も強化し、一部のノードに対しアクセス制限が可能となっている。そのほか、クエリー解析機能を搭載し、EJBに対応する。対応OSはWindows 2000/NT4.0、Solaris 7。10月1日発売で、価格は410万円から。今年度の目標販売本数として150本を見込んでいる。なお、HP-UX版とAIX版を年内に、Linux版(Caldera OpenLinux対応)を2002年にリリース予定という。

『EXTES Xuras』は、メインフレーム上のレガシーシステムをXMLに変換できるミドルウェアで、同社のメインフレームエミュレーター『EXTES SIM』の技術をJava化したもの。メインフレームのアプリケーションを変更せずにXML対応システムを構築できる。

IBM WebSphereやBEA WebLogicといったウェブアプリケーションサーバーに対応しており、IBM 3270/5250、日立 560/20、富士通 6680の既存アプリケーションとXMLアプリケーションとを連携できる。本日発売で、価格は5ユーザー50万円から。今年度の目標販売本数として100本を見込んでいるという。

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の末舛史郎氏は、「企業内の情報は10%しかデジタルデータ化されていない。新聞記事や株価情報など残りの90%の情報をカバーできるのがXML。企業内の大量のドキュメントを管理できるだけでなく、XMLデータを軸にしてビデオや写真と連携できるということが重要。各種情報を連携できなければ、ビジネスで利用できる情報をすべてカバーしたことにならない。これまでデータ化して利用できなかったさまざまな情報を有効に活かすための入口がXMLだ」としている。

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