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デジタルカメラ撮影の“基本のキ” カメラのホールディング

デジタルカメラ撮影の“基本のキ” カメラのホールディング

2001年09月05日 02時43分更新

文● 周防克弥

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デジタルカメラ撮影の“基本のキ” カメラのホールディング

デジタルカメラは、高画質化や高機能化、その場で撮影結果を見ることができるといった手軽さ、画像データの受け皿であるPCの低価格化と普及もあって、急速に一般化しつつある。なかには、初めてのカメラがデジタルカメラという人も多いようだ。しかし、デジタルカメラがいくら気軽に利用できるといっても、撮影における基本的なテクニックを知らなくては、いくら撮っても写真は上達しない。スナップ中心の用途であっても、基本的な技術を知っておけば撮影ミスも少なくなり、撮影する行為自体も楽しくなるはずだ。ここでは、プロカメラマンでありデジタルカメラのレビュアーでもある周防克哉氏が、デジタルカメラ撮影時の基本的なテクニックなどを数回に分けて解説する。

第1回:カメラのホールディング

 第1回となる今回は、カメラの一番基本的な“ホールディング”の話をしよう。ホールディングがしっかりとできなければ手ぶれを起こしやすいし、きちんとしたフレーミングもできない。
 もちろん手ぶれをしていてもおもしろい写真や、フレーミングがいい加減でもそれなりに良い写真はたくさんある。しかし、しっかりとしたホールディングができればきちんとした写真が撮れるし、その上での手ぶれ写真や崩れたフレーミングになってこそ、写真に主張が表れる。

アイレベルでの構え方

 “アイレベル”つまり目の高さでカメラを構えるのは写真撮影の基本的なものだ。人の目線に近いため、自然で親しみやすい構図となる。

ファインダをのぞいての撮影

一眼レフタイプのカメラを普通に構える
両脇を閉めるのがポイント。脇を閉めないで構える人が多いが、こうするだけでかなり安定度は高くなる。また、右目でファインダをのぞくなら、左目は閉じないで周りの状況を確認しながら撮影できればなお良い。

 光学ファインダや液晶ビューファインダを覗いて撮るのは、銀塩カメラを使う際と変わらない一番基本的な構え方だ。左手にカメラを乗せ、右手は添える程度の気持ちで持つ。ただ持つといっても手のひら全体で包むように心がけよう。両脇をしっかりと締めて肘を身体に押しつけて安定させるのが基本。さらにカメラの一部を顔に押しつけるのも大事だ。とにかく腕だけでカメラを支えず、身体のどこかにそえて安定させるのが良い。



液晶モニタを見ながらの撮影

液晶モニタを見ながら構える
液晶モニタを顔に近づける。肘はなるべく身体に押しつける。ファインダをのぞくときよりもカメラの持ち方が重要だ。左手にはカメラを乗せるだけ。右手は添える程度にして、あまりカメラを持つ手に力を入れないようにしたい。

 背面に付いている液晶モニタを見ながらのホールディングは、デジタルカメラならではの構え方だ。この場合カメラを顔に近づけるのは物理的に限界が生じるので普通にファインダで見る(顔に押し付けてホールドする)よりも不安定になりがちだ。対処方法は両肘をしっかりと絞めることだ。両肘を身体に押しつけるようにテンションをかけていればカメラは安定しやすい。



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