KDE標準のOfficeスィートであるKOfficeの新しいバージョン「KOffice 1.1」が発表された。「KOffice 1.1」を構成するコンポーネントは以下のとおり。
- ワードプロセッサ「KWord」
- 表計算ツール「KSpread」
- プレゼンテーション「KPresenter」
- ベクトル描画ツール「Kontour」
- フローチャートアプリケーション「Kivio」
- チャート作成ツール「KChart」
- 数式エディタ「KFormula」
- ビットマップ描画ツール「Krayon」
- データベースレポート作成ツール「Kugar」
- 各種フィルタ
このバージョンでは、APIの改善やKOML廃止、さまざまなデータ形式をサポートするための「フィルタ」を搭載するなど、大幅な改良が加えられている。「フィルタ」によって「Abiword」や「Apprixware」などで作成したファイルのインポート、エクスポートが可能になったほか、『Microsoft Office』シリーズのファイルインポート/エクスポートも改善されているという。そのほか、以下のような変更がなされている。
- APIの改善によってズームなどの操作が可能に
- すべてのアプリケーションでKOMLを廃止し、QtとXML/DOMクラスに統一、KDEとの親和性を向上
- 検索/置換ダイアログボックスを共通化
- 印刷プレビューが可能に
- オートセーブに対応
- 印刷環境を「KDE」と統合
ダウンロードはKOfficeプロジェクトのftpサーバや各地のミラーサーバから可能。ソースのtar.bz2のサイズは約6.3MB。また、rpm、deb、tar.gzによるバイナリでの公開も行なわれているが、最新のパッケージを導入したい場合はソースの利用が推奨されている。