8月6日に発表された「Endeavor Pro-650L」に続き、エプソンダイレクトからまたも新PentiumIII(開発コードネームTualatin)採用のミニタワーモデル「Endeavor MT-4500」が本日発表、受注が開始された。
PentiumIII-1.2GHz搭載でも
10万円を切る構成が可能
MT-4500の前面と背面。5インチ×2、3.5インチ×1のドライブベイを持つミニタワー筐体。内部HDDベイは2台(空き1台)分が用意されている。 |
Pro-650LとMT-4500の関係は、こちらのレビュー記事に掲載した「Pro-620L」と「MT-4000」の関係に酷似している。違いを簡単にまとめると、
- MT-4500ではCeleron-900MHz/PentiumIII-1BGHz(Coppermine)/同-1.13GHz(Tualatin)/同-1.2GHzが選択可能(Pro-650LはPentiumIIIのみ)
- MicroATX仕様のマザーボードを採用、拡張スロットはAGP×1、PCI×3(Pro-650LはATX仕様で拡張スロットはAGP×1、PCI×6)
- 高さ35.7cmのコンパクトな筐体を採用(MT-4000と共通)、幅と奥行きもPro-650Lより4~7cm小さい(Pro-650LはPro-620Lと同じ筐体)
- ドライブベイはPro-650Lより少なく、3.5インチ×1(空き0)、5インチ×2(1)、HDD専用×2(1)
――といった具合だ。
MT-4500の内部。メモリ増設などを行う場合は、写真のように電源部を外して(ネジ1本取るだけ)おくと便利だ。 |
ビデオカードのオプションには、「Millennium G550(DH 32MB)」「SPECTRA F11 PE32」が用意されている。HDD専用ベイがAGPスロットの延長線上、本体前面に立てて内蔵されているため、装着できるビデオカードの長さに制限があり「SPECTRA 8400」「同 X20」などの長めのカードは利用できない(最大175mm)。
PCIスロットの“根元”にあるLANコントローラチップ「3C920」とサウンドチップ「SigmaTel製AC'97コーデック」。 |
CPUを冷却するヒートシンク&ファンはPro-650Lと同じものだが、放熱機構は若干異なる。内部写真(電源部を取り外したところ)ではややわかりにくいが、本体内部の上端に排気用ファン、電源部には吸気用ファンが設けられ、いったんCPUの熱を電源部の吸気で飛ばし、背面に出すという仕組みになっている。ファンが3つ同時に動いているため、動作中には風切り音が低くうなる。深夜の家庭など、静かな場所では多少気になるかもしれない。