このページの本文へ

いきなり1万円割れ!「SiS315」搭載ビデオカードが颯爽と登場!!

2001年08月22日 22時53分更新

文● 小磯

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
1万円割れ

 SiS(Silicon Integrated Systems)製のビデオチップ「SiS315」を搭載するビデオカードがついにアキバへ登場した。すでに一部ショップでは8月上旬から動作デモが行われていた、Joytech製の「3D Thrill 315 Pro」(型番:APO-SI315-128)「3D Thrill 315」(APO-SI315-64)2製品の販売が、22日から始まっている。128MBのVRAMを搭載する3D Thrill 315 Proの価格がいきなり1万円割れという、センセーショナルなデビューとなった。



3D Thrill 315 Pro
「3D Thrill 315 Pro」

 3D Thrill 315 Proが搭載するSiS315は0.15μmプロセス製造のビデオチップだ。動作クロックは175MHz(※1)で、VRAMとして搭載するSDRAMの動作クロックは166MHz(帯域幅は2.9GB/秒)。内蔵RAMDACのクロックは375MHzとなっている。SiS製ビデオチップではじめてハードウェアT&Lエンジンを搭載し、FSAAに対応したのが特徴だ。なお、SiSによると、現段階ではAMD/VIA製マザーボードの一部でAGP 4xモードにすると正常に動作しない(AGP 2xなら問題ない)など未解決の不具合があるので、この点には注意しておきたい。また、JoytechのウェブサイトにはDirectX8に完全対応という表記も見られるが、SiS315はDirectX7完全対応のチップ(DirectX8の機能は一部サポート)なので、こちらもあわせて注意しておくといいだろう。

※1 175MHz Joytechのウェブサイトによる。SiSによれば動作クロックは166MHz。Joytechが独自にチューンしているのかは不明である



SiS301

 実際に製品を見てみると、コンパニオンチップ「SiS301」を搭載することでテレビ出力、ならびにDVI出力にも対応することをはじめとして、カード自体の仕様は動作デモに用いられていたものとほとんど同じものであると考えていいだろう。注目は、付属アプリケーションの「3D Eagle Eye」だ。これはかつてASUSTeK製ビデオカードの一部がサポートし、物議を醸したシースルー機能(ゲームの3D映像をワイヤーフレーム化する機能)に似ており、ゲーマーやゲームメーカーの間ではまた賛否両論が起こるかもしれない。


「3D Eagle Eye」。インストールすると、ワイヤーフレームや透明化など、いくつかのシースルー機能を利用できるようだ
3D Eagle Eye3D Eagle Eye
パッケージ

 いずれにせよ、GeForce2 MX程度の性能を持つと言われるビデオカードが、128MBのVRAMを搭載し、1万円以下で登場してきた意義は決して小さくない。今週中にも玄人志向ブランドの製品が登場する予定であるほか、他のメーカーからもいくつか投入される予定があるだけに、SiS315の登場で、ローエンド市場はにわかに活気づきそうな気配だ。


23日現在の価格情報
価格ショップ
3D Thrill 315 Pro
\9,780若松通商エルプラザ
\9,799TSUKUMO eX.
\9,800高速電脳
T-ZONE.PC DIY SHOP
BLESS 秋葉原本店
\9,980OVERTOP
コムサテライト2号店
コムサテライト3号店
3D Thrill 315
\7,800T-ZONE.PC DIY SHOP
\7,980OVERTOP
若松通商エルプラザ
\8,480コムサテライト2号店
【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ