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Rio 800/RioVolt

Rio 800/RioVolt

2001年08月21日 22時23分更新

文● 松本

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Rio 800/RioVolt

ソニックブルー

オープンプライス(Rio 800/RioVoltとも)

携帯型メモリオーディオプレーヤ市場で大きなシェアを持つ「Rio」シリーズ。その最新モデルは、携帯性を重視したフラッシュメモリ内蔵の「Rio 800」と、デコーダ内蔵CDプレーヤの「RioVolt」の2機種だ。どちらも、MP3とWMAの再生に対応している。

メモリ搭載量を大幅にアップ
Rio 800

Rio 800
曲線で構成されたハンディサイズのメモリオーディオプレーヤ「Rio 800」。
 手のひらでホールドしやすい丸みを帯びたボディは、前モデルの「Rio 600」とほぼ同じ形状で、一見するとカラーリングがブルーからシルバーに変わったくらいにしか思えないかもしれない。だが、このモデルでは各部に細かなリファインが施されている。
 Rio 600は標準の内蔵メモリが32MBと少なめで、オプションの専用メモリパック(32MB/64MB)を装着することでしか容量を増やせない。そのため、たくさんの曲を持ち歩きたいという場合にはオプションの追加購入が必須だった(注:原稿は雑誌掲載の2001年4月当時のもので、ソニックブルーは8月24日にメモリ64MB内蔵の「Rio 600」を発売する予定)。しかし、Rio 800ではメモリを標準で128MB搭載しており、とにかく多くの曲を持ち歩きたいという場合でも、1曲が10分を超えるような長い楽曲を何曲も聴きたいという場合でも、思う存分詰め込めるようになっている。ビットレート128kbpsのMP3なら、130分強のデータを転送できる計算だ。



Rio 800
ヘッドフォン端子とUSBコネクタは兼用になっていて、独自形状のケーブルでPCと接続する。

Rio 800
パッケージには専用のUSBケーブルとリモコン(Rio 600と共通)、ソフトケースが付属する。
 加えて、Rio 800にはシリーズ初の「ボイスレコーディング機能」が搭載されており、大容量メモリを活かして9時間を越える録音(Waveファイル:16bit/8kまたは11kHz)が行える。
 もちろん、オプションを使ってさらにメモリを拡張することも可能で、専用メモリパック(Rio 600と共通)を使えば、最大で192MBまで増設できる。



Rio 800
付属のヘッドフォンはヘアバンドのように細く、折りたたみ式。

Rio 800
メモリパックはRio 800本体の裏蓋を兼ねた形になっている。コンパクトフラッシュやスマートメディアなどを使った汎用性のある増設システムではないのがやや残念。
 ところで、一部のプレーヤでは、メモリカードなどで増設した分が内蔵メモリとは個別に扱われてしまい、たとえば「64MBと32MBに分けてデータを転送しなければならない」などといった手間がかかるものもあるが、Rio 600/800のメモリパックシステムは増設分と内蔵メモリを連続して扱えるので、容量の切れ目にかかって「あと1曲が入らない」ということことはない。細かい部分だが、こういう仕様はユーザーに嬉しいポイントだ。



Rio 800
充電中はLEDが赤く点灯する。フル充電までは2.5時間。
 このほかの大きな変更点として、バッテリに充電池を採用したことと、リモコンが標準で付属すること(Rio 600も64MB版には標準添付)が挙げられる。オプションのメモリパックには充電池とACアダプタが付属するので、Rio 600でもメモリを増やせば充電池が使えるようになるが、Rio 800では最初からバッテリのランニングコストを気にしなくていい。ただし、通常の乾電池は使用できなくなっている。本体の底部にACアダプタ接続用のジャックとLEDが用意されており、充電時間は2.5時間。フル充電で約10時間の連続再生を行える。



Rio 800
液晶の表示内容はRio 600とほとんど同じ。バックライト付きなので、暗いところでも視認性は高い。
 また、専用リモコンは液晶表示のない簡素なものだが、操作のたびにやや大ぶりなRio 800本体を取り出す必要がなくなるので、標準添付になった意義は大きいはずだ。
 青いバックライト付きの132×32ドット液晶には、曲名、アーティスト名、ファイル形式、ビットレート、曲の長さ、ボリューム位置、現在の再生時間などが表示され、リピートやプログラム再生はメニューから設定する。画面とメニュー構成はRio 600とほぼ同じで、ボイスレコーディングとプラグラム再生の項目が増えたほかは大きな変更はない。また、曲名などの表示は今のところ英数字のみとなっている。
 価格はオープンプライスで、店頭での予想実売価格は3万6800円となっている。



Rio 800
シンプルな付属リモコン。指にフィットするよう、こちらも曲線で構成されたデザインになっている。

Rio 800の主なスペック
メモリ 内蔵128MB
インターフェイス USB
サイズ 60(W)×95(D)×24(H)mm
重量 約110g(バッテリ含む)
対応OS Windows 98/Me/2000、Mac OS 8.6以降

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