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田んぼの真ん中のパソコンスクール!? “インテル夏休みPCスクール”開催

2001年08月21日 00時59分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)インテルは20日、茨城県つくば市の同社本社にて子供向けのパソコンスクール“インテル夏休みPCスクール”を開催した。

田んぼの真ん中で
“インテル夏休みPCスクール”参加者とインテルのスタッフ。パソコンスクールだが、記念撮影は田んぼの真ん中で

この“インテルPCスクール”は、インテルの教育支援プログラムの一環。子供たちが楽しみながらパソコンに触れられる機会として、1999年以来毎年春・夏・冬休みに行なっている。今回のスクールは、水田に生息する生き物を観察してデジタルカメラで撮影し、パソコンで絵日記を作成することがテーマになっている。対象はつくば市内の小学校に通う4~6年生で、応募者約100名の中から抽選で選ばれた20名が参加した。参加は無料。

「“Pentium 15”を創って下さい」

パソコンの概要についての講義
パソコンの概要についての講義

スクールは、午前中にパソコンの概要について勉強し、昼食をはさんだ午後から、実際に水田に行って生き物を観察して、パソコンで絵日記を書くというスケジュールだった。まず最初に、インテルアーキテクチャー技術本部長の安部剛士氏による、パソコンやCPU、メモリーなどについての講義が行なわれた。

インテルアーキテクチャー技術本部長の安部剛士氏
インテルアーキテクチャー技術本部長の安部剛士氏。「これがシリコンウエハーです。きれいでしょう。きれいだということだけ、覚えておいて下さいね」

講義では、子供たちに実際にCPUやマザーボード、シリコンウエハーなどを見せ、それらの役割について説明した。また、

    シリコンウエハーは何からできているか?
  1. プラスチック
  2. 金塊
  3. ガラス

といったクイズも行なった。このクイズで最初に指名された子供は「金塊」と答えてスタッフの笑いを誘っていた。

CPUにさわってみる
CPUにさわってみる。「とげとげ!」「とげとげだ!」

安部氏はCPUの歴史についても触れ、現在のPentium 4は、インテルが最初に開発したCPU“4004”に比べて25億倍の処理能力を持っていると説明した。そして、講義の最後を「将来インテルに入って、“Pentium 15”を創って下さい」という言葉で締めくくった。

タイピングの達人を目指せ!!

講義のあと、子供たちは実際にパソコンにさわった。まず、(株)ジャストシステムの小学生用ワープロソフト『一太郎スマイル』に付属するタイピング練習ソフト『キーボードファイターII』で、キーボードに慣れることから始めた。

真剣な表情
真剣な表情で『ばんばんバーン』に挑む山崎小百合さん

『キーボードファイターII』には、飛んでくる隕石に書かれた文字を入力して隕石を爆破するゲーム『ばんばんバーン』や、落ちてくる3匹のタコの下に書かれた文字を入力することでタコの落下を防ぐゲーム『たこたこエイリアン』などがあり、子供たちはその点数を競った。キーボードに慣れた子供からほとんどさわったことのない子供までさまざまで、中には左右の手を交差させて必死で文字を入力する子供もいた。

『ばんばんバーン』で最も優秀な成績を収めた女の子は、最初に隕石を30個撃破して、インテルの担当者から「達人」と呼ばれた。彼女は普段からタイピング練習ソフトで遊んでいるという。

よく遊ぶゲームは「特打ち」
『ばんばんバーン』で30個撃破を最初に達成し「達人」の称号を得た山崎さん。パソコンは毎日のようにインターネットとゲームで使用しており、よく遊ぶゲームはと聞くと「特打ち」と答えた。納得

ひととおり『キーボードファイターII』でタイピングを練習したあとは、午後の生き物観察に備えて、マイクロソフト(株)のマルチメディア百科事典ソフト『エンカルタ総合大百科』の使い方を学んだ。

そのあと昼食となり、筑波大学付属坂戸高等学校の建元喜寿教諭による、水田とそこに住む生き物の講義から、午後のスケジュールは始まった。

筑波大学付属坂戸高等学校の建元喜寿教諭
筑波大学付属坂戸高等学校の建元喜寿教諭

建元教諭はインテルが教員を対象に行なっている情報教育支援プログラム“Intel Teach to the Future プログラム”の受講者。パソコンを使ったクイズ形式で、水田や稲について、また水田の生き物たちについて、子供たちに講義した。また、建元教諭は農薬・化学肥料の使用や用水路のコンクリート化で、水田周辺の生き物の数が減少していることも説明した。

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