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ドライアイス冷却でマイナス70℃の世界へ!FSB設定クロック200MHzでの起動をマーク!!

2001年08月19日 19時25分更新

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●実用新案?EP-8K7A専用電圧設定スイッチ・ケーブル

ATマザーボードで使用するCOMポート用接続ケーブルを流用して作成したDDR電圧とコア電圧を設定できる延長ケーブル(写真のケーブルは、DDR電圧設定用で他にコア電圧設定用も作成した)で保冷BOXを開口せずに各電圧を設定可能にする。

 これでDDR電圧設定の拡張改造が完了した。改めて極低温環境における動作実験過程を想定してみると、もしもDDR電圧を変更設定するとなった場合に保冷箱を開口する必要性がある。冷却効率を考慮すると可能な限り開口時間は短い方が良いのだが、相手がジャンパーポストなので意外と手間取るかもしれない。これは、EP-8K7AのJP2でCPUコア電圧を設定する場合にも同様の条件なのでひと工夫が必要だ。



【図2】DDR電圧とコア電圧をDIPスイッチで設定するための回路図

 そこで考えたのが、延長ケーブルと設定スイッチである。EP-8K7AのJP2(CPUコア電圧設定)とJP3(DDR電圧設定)を眺めていると数年前に扱っていたATマザーボードのCOMポートを思い出した。「確か、資材箱(ジャンクBOXとも言うが)の中に…」。近頃のATXマザーボードでは使うこともなくなったので無用の長物となっていたCOMポート用のケーブルであるが、それを何とか流用できないだろうか?と探していると、年代モンだが数本のCOMポート用接続ケーブルが確保できた。試しにケーブルの一端に圧着された10PのコネクターをEP-8K7AのJP2とJP3へ装着してみると、JP2にはすんなり収まるもののJP3にはJCLK1と干渉して収まりが悪い。ここは、JCLK1の1~3ピンをJP3と反対側へ少し曲げてチョット無理やり押し込んで対処した。
 次にCOMポート用接続ケーブルは、信号線が9本に対してJP2とJP3は10ピンであるが、ここでJP2とJP3のピンアサインを解析してみる。ともに1-6ピンは、どこにも接続されていない「N.C」ピンだ。そしてJP2の2、3、4、5ピンとJP3の7、8、9、10ピンは、全てGNDに接続されており、残りのピンを個別に延長して制御すれば何とかなりそうに思えた。しかし、一つだけ問題がある。9本の信号線しかないCOMポート用接続ケーブルのコネクターをJP2に1ピン番号をあわせて装着すると、10ピンに対応する信号線がないのである。まぁ、にわかづくりのこの際だからコネクターの1ピン番号にこだわらず、JP2の10ピンにコネクターの1ピンを接続する方向に装着する特別ルールでスイッチ回路を構成することにした。とりあえずは、こうすることでJP2の10ピンに信号線が割り当てられるからだ。
 実体配線図を【図2】に書いておいたが、COMポート用接続ケーブルの一端に接続されたD-Sub9ピンのジャンクションコネクタは、DIPスイッチに置き換えるので切断する。そしてユニバーサル基板(2.54mmピッチでパーツ実装用の穴が予め加工された試作用基板)を適当なサイズに切り出して固定穴を加工し4極のDIPスイッチをハンダづけする。
 最後に回路図の通の配線を施し元々ジャンクションコネクタに被せてあったキャップカバーを利用して体裁をまとめた。なお、それぞれのDIPスイッチは【表1】に示した設定パターンでDDR電圧とコア電圧を操作できることになる。



【表1】延長ケーブルの端に組み付けたDIPスイッチの設定表

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