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アーム、英シンビアンの“ARM Jazelle テクノロジ・ソフトウェア”ライセンス取得を発表

2001年08月09日 19時18分更新

文● 編集部 中西祥智

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アーム(株)は9日、英シンビアン(Symbian)社が英アーム(ARM)社の提供する“ARM Jazelle(ジャゼール)テクノロジ・ソフトウェア”のライセンスを取得したと発表した。

“Jazelle テクノロジ”は、ARMプロセッサーに第3の命令セット“Javaバイト・コード”を追加することにより、Javaバイトコードの約95%をプロセッサーのネイティブコードとして直接実行するJava拡張。これによって、同社によるとソフトウェアJVM(Java Virtual Machine)に比べて、最大で約10倍の性能向上が実現するという。“Jazelle”にはARMプロセッサーに約1万2000ゲートの回路の追加実装が必要だが、それによって、既存のOSやアプリケーションには影響を与ないという。

今回のシンビアンのライセンス取得で、アームは“ARM Jazelle Technology Enabling Kit”、“ARM Jazelle テクノロジ”のJava アクセラレーション・ソフトウェア・コンポーネント、“ARM VMA Technology Kit”のライセンスを提供する。

これらのライセンスを取得したことによって、シンビアンは同社のOS“Symbian OS”に“ARM Jazelle テクノロジ・ソフトウェア”を組み込むことが可能になる。アームによると、高速にJavaが求められる機器にシンビアンのSymbian OSが採用される可能性が広がるという。

また、アームは6日に“MOVEテクノロジ”を発表している。“MOVEテクノロジ”は“Jazelle”と同様にプロセッサーに拡張機能を実装し、MPEG-4などの映像のエンコード・デコード、アクセラレーションを高速に行なえるようになる。

追加する機能は、カラー変換やスケーリング、動き予測・補償など。これらの機能によって、MPEG-4ビデオ・コーデックの性能が向上するという。

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