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米IBM、折り曲げ可能なディスプレーに利用できるペンタセン分子薄膜を開発

2001年08月03日 21時07分更新

文● 編集部

日本アイ・ビー・エム(株)の3日付けの発表によると、米IBM社は現地時間の2日、携帯性や収納性に優れた折り曲げ可能な“フレキシブル・ディスプレー”の実現につながる、低コスト・低消費電力の有機エレクトロニクス分野の最新技術を発表した。

電子顕微鏡で見たシリコン上(青い部分)のペンタセン結晶粒(白い部分)の成長の様子電子顕微鏡で見たシリコン上(青い部分)のペンタセン結晶粒(白い部分)の成長の様子
電子顕微鏡によりリアルタイムで観察できることから、結晶粒を大きくするために、表面の状態や結晶の成長を最適に制御できるという電子顕微鏡によりリアルタイムで観察できることから、結晶粒を大きくするために、表面の状態や結晶の成長を最適に制御できるという

それによると、有機半導体を形成する表面(シリコン基板)にシクコヘキサノン分子の単一層を塗布することで、炭素と水素からなるペンタセン(pentacene)分子の電子薄膜を作り出せることを発見したという。この薄膜は、従来の結晶粒の20~100倍の大きさで、電子デバイス製造に適した半導体特性を備えているという。量産化までには時間が必要だが、プラスチックをはじめとする各種素材に半導体の薄膜を印刷・塗布できるようになり、フレキシブル・ディスプレー、スマートカード、IDタグなどへの応用を見込んでいるという。

同社の研究部門であるIBMリサーチのTom Theis氏は、「今回の発見は、低価格のフレキシブルディスプレーや生分解性製品など多くの電子デバイスを実現し得る材料を改良する上での大きな一歩だ。くるくる丸めてポケットに入れ、あとで取り出してPDA、ウェアラブルコンピューター、ウェブ対応携帯電話などに接続するディスプレーとしての用途などが考えられる」と語った。

製品化に向けた次のステップは、この大きな結晶粒の薄膜を使用した高性能デバイスを作ること。すでに、小さい結晶粒のペンタセンで作動するフレキシブルトランジスターを開発しているという。現在は、大量生産のために、低い温度で液状の材料を塗ることで大きな結晶粒によるトランジスターを製造する方法を研究している。レーザープリンターで文書を印刷するとの同じくらい簡単な製造技術の開発を期待しているという。

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