(株)ジャストシステムは1日、都内で記者発表会を開催し、家庭向け統合ソフトの新バージョン『ジャストホーム2』を9月21日に発売すると発表した。また、家計簿ソフトを追加した『ジャストホーム2家計簿パック』と、デジタルカメラ画像の処理やメールなどにソフトを絞った『ジャストホーム2［スターターパック］』も同時に発売する。
ジャストホーム2は、'99年6月に発売した『ジャストホーム』、2000年9月に発売した『ジャストホームi』に続く、ジャストシステムの家庭向け統合ソフトの最新バージョン。OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000に対応する。
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| 『ジャストホーム2』のパッケージ |
ジャストホーム2には、日本語ワープロ『一太郎Home 2』、表計算ソフト『三四郎Home 2』、日本語変換ソフト『ATOK Home』、HTMLメール対応メーラー『カラメル2』、はがき作成ソフト『楽々はがきHome』、画像電子アルバム『フォトシアター2』、画像管理ソフト『デジコレ2』、画像加工ソフト『写真スタジオ2』、タイトル作成ソフト『文字スタジオ2』、タイピング練習ソフト『キーボードファイターDX』、カレンダーソフト『eタイム2』の11本のソフトが含まれる。同家計簿パックは、家計簿ソフト『エプロン2』が加わったソフト12本、同［スターターパック］では、逆に一太郎Home 2、三四郎Home 2、楽々はがきHomeを除くソフト8本のセットとなっている。
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| 家計簿パックに同梱する『エプロン2』の画面 |
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| ATOK Homeでは、手書き文字パレットを使って☆や、♪を入力できる |
価格はジャストホーム2が8500円(バージョンアップ版は4500円)、家計簿パックが9800円(バージョンアップ版は5800円)、スターターパックが3980円となっている。いずれも9月21日に発売予定。ジャストホーム2と家計簿パックには初回3万本限定で、2002年の年賀状イラスト/テンプレート集が付属する。
ジャストホーム2では、パソコン初心者、ファミリーユーザー、パソコンを買ったものの活用できていないユーザーをメインターゲットとして、初めて触れるユーザーが安心して購入でき、旧バージョンユーザーには便利さとお買い得感が得られるものにしたという。
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| ジャストシステム開発本部の栗田和夫氏 |
ジャストシステム開発本部で、初代ジャストホームから携わってきた栗田和夫氏によると、今回はユーザーが楽しく使えるよう“わくわく感”を高めることを指針として開発したという。この方針によって、ジャストホームシリーズのユーザーインターフェースの特徴の1つで、ユーザーがやりたいことを選ぶと、そのためのソフトが起動する“ガイドメニュー”が新しくなった。これまでガイドメニューはウインドー表示だったが、全画面表示となり、音やアニメーションを多用したほか、全体のデザイン(テーマ)をユーザーの好みに合わせて変更可能にした。中高年層の増加にも対応して、落ち着いたデザインのテーマや、アイコンの下の文字を大きくするなどの改良も加えた。
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| まったく新しくなったジャストホーム2の“ガイドメニュー”。時間によって背景画像が変わる |
また、これまでのシリーズに寄せられたユーザーからの要望を多数取り入れ、例えばソフトのセットアップをしたことがないユーザー向けに、セットアップに音声ガイダンスを付け、最低限のクリックでセットアップが終了するなどの工夫をしたという。9月21日の発売にあわせて、電話によるユーザーサポートの土日、祝日の対応も開始する。
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| ジャストシステムビジネス企画室の村岡明氏 |
同社ビジネス企画室の村岡明氏によると、ジャストホーム2の販売について、現在パソコンの世帯普及率が5割を超えるような状況で、ユーザーの幅も非常に広がっていることから、スーパーや書店などパソコンショップ以外の販売チャネルでも展開していきたいとしたが、具体的なチャネルについては検討中として明言を避けた。
ジャストホームシリーズは、初心者ソフトとして小中学校での採用や、公共機関などが行なうIT講習会などでの採用が増えているという。ジャストシステムでは「ジャストホームには競合ソフトはない」(村岡氏)と言い切るほどの自信を持っているが、確かに多様なソフトをセットにして、しかも、日本の初心者の要望に合わせたユーザーインターフェースを持つソフトパッケージはほかにない。ユーザーの要望を極力取り入れようと姿勢が続く限り、ジャストホーム2は初心者向けソフトの定番として、幅広い層に受け入れられていくだろう。
