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幻のマザー「K7 Master-S」がアメリカから上陸!

2001年07月28日 23時33分更新

文● 水野

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K7 Master-S

 AMD760チップセット(AMD761+VIA VT82C686B)を搭載したMSIのマザーボード「K7 Master」。そのSCSIオンボード版「K7 Master-S(型番:MS-6341)」が登場した。
 K7 Masterと言えば、チップセットは本来FSB266MHzに対応しているものの、最初に登場したリビジョンはFSB200までしか対応せず、それからわずか1週間後FSB266対応の新リビジョンが登場し、旧リビジョンは登場後1週間にして投げ売り価格で販売されたといういわくつきのマザー。
 そしてそのバリエーションであるMaster-Sは、ベースモデルが上のような経過をたどった後、あまりショップでも見かけないレアな製品になってしまった事もあり、日本での発売はないと噂されていたもの。ところが、USER'S SIDE本店がアメリカから独自ルートで輸入し、日本初お目見えの製品として販売をはじめている。



SCSI付き
“新たに追加されたUltra160 SCSIコントローラ

 ボードのリビジョンは1.1とFSB266対応版K7 Masterと変わっておらず、実際、空きパターンにSCSI関係のチップやコネクタが入ったのみでレイアウトは変わっていない。ただ、CPUスロット下の3つのコンデンサが銀色のものに変更されており、ちょっとした改良はされたということなのだろう。スロットはAGP Pro×1、PCI×5、CNR×1。DDR SDRAM用のDIMMスロットは依然として空きパターンが残ったままの2本。SCSIコントローラはAdaptec製の“AIC-7899C”で、2チャンネルの50ピンUltra160 SCSIインターフェイスと、1チャンネルの68ピンUltra SCSIインターフェイスを備える。またマニュアル上ではBIOS上からFSB設定、Vcore電圧設定、倍率設定ができるということである。



コンデンサ
見るからに強力そうなものに換装された電解コンデンサ
コンデンサ
FSB266対応のための苦労の跡? のチップ抵抗の配置はK7 Masterのまま
コンデンサ
リビジョンは1.1、これもK7 Masterと同じ
パッケージ

 USER’S SIDEからの情報よると、日本国内での正式発売はない方向で確定しているとのこと。さらに仕入先のアメリカでも本当にわずかしか販売されていないらしく、持っているだけで自慢できるレベルの非常にレアな1品と言えそうだ。
 価格は4万7800円。ベースモデルと比べると倍以上の価格だが、Ultra160 SCSIがオンボードという点を見ればお買い得かも。



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