日本電気(株)は24日、インターネット検索ポータル“BIGLOBEサーチ”(愛称:Attayo!(アッタヨ))を開設したと発表した。
BIGLOBEサーチ“Attayo!”のウェブページ検索画面。キーワードを宇多田ヒカルで検索した様子 |
“Attayo!”は、通常のパソコン用ウェブサイトのほか、同社独自の“iモードページ自動検出機能”により、iモード専用サイトの検索結果を重要度順に表示できる。これにより、パソコン用ウェブサイトとiモードサイトを、パソコンおよび携帯電話から検索可能、さらにパソコンで検索したiモードサイトのURLをパソコン画面上から携帯電話に送信できる。
iモードページ自動検出機能は、ウェブロボットが国内のウェブサイトから収集したウェブページの特徴を判定し、iモードページのみを抽出する“iモードページ判定技術”(特許出願中)を利用したもの。
パソコン用“Attayo!”は、ウェブページ検索画面とiモードページ検索画面を切り替えて利用する。ウェブページ検索画面は、キーワード検索とカテゴリー検索が可能。検索結果を表示する際、キーワードに関連する公式サイトなど、同社がキーワード関連サイトとして推薦するページを“的中ナビ”として別枠表示する。
また、CDショップサイトなど特定のページタイトルの横に表示される“直行ナビ”をクリックすると、そのサイト内のキーワード関連ページにジャンプできる。そのほか、過去に検索したキーワードや、検索して実際に閲覧したウェブサイトのURLなど、ユーザーの検索履歴を表示できる。
さらに、ページのレイアウトや利用するサービスの種類、ブックマークサイトの表示などをユーザーが設定できる登録制サービス“BIGLOBEバインダ”が用意されている。メンバー登録は無料。
BIGLOBEバインダは、ニュースや占い、ランキングなど表示したい情報を組み合わせてオリジナルのページを作成できる“マイページ”、お気に入りのウェブサイトを登録できる“オンラインブックマーク”、お気に入りのiモードサイトを登録できる“モバイルブックマーク”、ブックマークに登録したサイトが更新された場合に通知する“ブックマークの更新通知”といったサービスが提供される。モバイルブックマークは携帯電話でも利用できる。
また同社は、地図サイトやグルメサイトなど、コンテンツが専用データベース化されていることを考慮し、各種専門サイト(地図/レストラン/ショップ/レシピ/懸賞/メルマガ/BIGLOBEサービス)と連携して検索できる“専門サーチ”も搭載する。
携帯電話でiモードページを検索する場合は、通常のキーワード検索のほか、キーワード入力の手間を省くため、検索回数の多い人気キーワード一覧から選択できる“人気キーワード検索”、分野ごとに検索できる“カテゴリー一覧”、日本各地の地域を選択して地域情報を検索できる“地域情報検索”が用意されている。検索結果は、公式サイトなどを的中ナビとして表示、そのほかのサイトは重要度順に表示される。
一方、パソコンでiモードサイトを検索する場合は、キーワード検索とカテゴリー検索で行なう。検索結果は携帯電話と同様、公式サイトなどは的中ナビとして表示、そのほかは重要度順に表示される。また、表示されたページタイトルの横にチェックボックスが付いており、チェックしたサイトのURLを携帯電話に送信したり、“BIGLOBEバインダ”のモバイルブックマークに登録したりできる。
BIGLOBEサーチ“Attayo!”のiモードページ検索画面 |
同社パーソナルサービス事業部長の佐久間洋氏は、検索ポータルを展開する狙いとして、1:ブロードバンドの進展によりインターネットの利用が進み、良質な検索サービスが必要となったこと、2:iモードの普及により多様な端末に対応できる検索サービスでないと意味がなくなったこと、3:良質なコンテンツが専用データベース化されており、これらと連携する必要があること、の3点をあげている。
同氏は、「従来のBIGLOBEはISPベースだったが、今後はCRMをベースとしたマーケティングサービスを展開していく。今回の検索サービスもマーケティングサービスの1ツール。オンライン上でユーザーの行動、嗜好を反映し効率的なマーケティングを展開したい。究極の目標はパーソナライズで、検索サービスはその基礎となるもの」としている。
NECパーソナルサービス事業部長の佐久間洋氏(右)と、同事業部ポータブルビジネス部長の下島健彦氏(左) |