ソニーコミュニケーションネットワーク(株)(SCN)は23日、都内で記者発表会を開催、米国最大規模の医療情報ポータルサイト“Medscape(メドスケープ)”(米Medscape社)と提携し、SCNが運用する医療関係者向けポータルサイト“Medical Profession(メディカルプロフェッション)”を通じて、日本で8月上旬に情報提供を開始すると発表した。
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| (左から)SCN取締役兼執行役員専務(COO)の近藤幸直氏、米Medscape社Excecutive Vice President兼Editor in Cheifのジョージ・ランドバーグ氏、SCNの長山義美氏 |
SCNのMedical Profession(MediPro:メディプロ)は、同社が'96年に提供を開始した医療関係者向けポータルサイト。現在、現在医師、薬剤師などおよそ7万人弱の会員向けに、医療関連出版社、製薬会社など医療関連企業約70社が情報を提供している。同社によれば日本の医療関係者向け情報提供ネットワークとして最大規模のアクセス数と情報量という。MediProの利用自体は無料だが、会員登録が必要。またMediPro内のコンテンツには別途料金が必要なものもある。なお、会員募集は、MediProで情報を提供している医療関連企業を通じて行なっており、医療関係者以外の一般ユーザーはゲストとしての利用のみとなっている。
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| Mediscapeの情報がMediProに加わることで、国内最大級の医療情報ポータルになるとしている |
SCNが今回提携したMedscapeは、'95年にサービスを開始し、31の専門領域に分かれた最新医療ニュース、180以上の医学学会の公式レポート、学術誌に掲載された発表や報告の要約記事、病態別に編集したニュースや医療情報を提供している。現在の会員数は370万人で、うち57万5000人(全米の医師の8割にあたる)が医師、また半数の会員は米国外の会員という。毎週400万以上のページビューがあり、米国で最大の医療情報ポータルサイトの1つとしている。
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| 国内医療関係者の情報に対するニーズ |
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| Mediscapeの主要コンテンツ |
今回の提携により、SCNは、MedscapeのすべてのコンテンツをMediPro内のコンテンツ“Medscape on MediPro”として提供する。Medscapeの記事は基本的に英語だが、最新ニュースヘッドラインや、日本向けに特に重要と考えられる記事については、日本語訳を提供する予定としている。なお、Medscape on MediProの開始に伴い、Medscapeの日本向け情報提供は、すべてMediProを経由して行なわれることになるという。Medscape on MediProのすべての情報は、MediProの会員であれば無償で利用が可能。
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| Mediscape on MediProサービスの仕組み |
米MedscapeのExcecutive Vice President兼Editor in Cheifのジョージ・ランドバーグ(George Lundberg)氏は、「SCNとの提携はMedscapeのグローバルな展開において非常に重要だと考えている。米国の情報を一方的に送るだけではなく、日本の学会の情報を米国に送るなど、双方向のものにしたい」と述べた。
SCN取締役兼執行役員専務(COO)の近藤幸直氏は、「MedscapeはMediProをさらに充実させるために非常に有効だと考えている。今回の提携でMediProの場をさらに大きくしたい」という。
SCNでは現在7万人弱の会員が2001年度末までに10万人になると見込んでおり、さらに2002年度末に15万人、2003年度末に20万人を目標としている。So-netにおいてMediProサイトは、“PostPet”に次いで2番目のアクセス数を稼ぐサイトであるという。SCNは、Mediscapeの情報を加えることで、MediProを日本における医療関連情報の、総合ネットワークプラットフォームにする考えだ。
